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解放 -6-にしおりをはさみました!
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解放 -6-
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「武上……」
櫻井はニヤついた武上の顔を睨みつけながらも、足は無意識に一歩後ろに引いていた。
今自分の目の前にいる武上征爾は、普段櫻井が見ているその男とは、まるで人が違う。
暗い色で装飾のないスーツに無地のネクタイ、冴えなさそうなペタリとした髪型と仏頂面がいつもの彼だ。
しかし今は大ぶりの花びらが散りばめられた柄シャツにくすんだ赤の革パン、髪の毛はツンツンと立ち上がり、タチの悪そうな笑顔を浮かべている。何世代前のロックンローラーなのかといった感じだ。
そこまで変われば、醸し出す雰囲気もだいぶ異なるものになってくる。なかなかいないほどの大柄とはいえ、普段の武上の印象で認識していれば、すれ違っても彼と気付けるかも分からないほどだ。
しかし櫻井は、今目の前にいる武上征爾を知っていた。
* * *
「ここからの俺の行動は、黒宮の意思とは無関係とお考えください」
二日前、櫻井が彼らの計略に嵌められた夜に遡る。櫻井を送った武上は彼が部屋へ入ろうとする直前に呼び止めてそう言った。
その言葉の直後、武上は閉まりかけていたドアを開け広げ、櫻井に飛びつくようにして中に押し入った。
勢いのままに櫻井を抱きしめた武上は、壁に追い詰めるようにして櫻井の唇にむしゃぶりついた。
荒い息を立てながら唇を吸ったり舌を口に押し込んでくるのを、櫻井は何も抵抗せず、しかし自分からは動くこともない。
すでに固くなった股間のモノを櫻井の股間に押し当てながらチュッ、チュッと何度もキスを浴びせていく。
唾液の糸を引きながら唇が離れていくと、ギラギラとした視線が櫻井の視界に映った。
「あぁ我慢できねェ、アンタ最高だ……」
櫻井はそのとき初めて武上の笑顔を見たが、彼が笑ったことに驚くでもなく、ただヌルリと動かした目玉で武上を鬱陶しそうに睨むだけだった。
「ダメだ、そんな目で見ないでくれ……もっと勃っちゃうだろっ、と……」
靴も脱がせないまま櫻井を抱きかかえる。掴み損ねた櫻井の腕はダランと床に向かい垂れ下がった。
それもそのままに武上は部屋へと上がると、何度も櫻井の身体に触れた布団の上に、彼をドサッと下ろした。
「あーもう……そんな黄昏れちゃってさ。脱がすぞ?ほら、抵抗しないとズボン脱げちゃうぞ。いや俺もさ、お前が怒り狂った辺りからヤバかったんだよ、お前のこと押さえつけながら勃起してるのバレないかって不安だったけど……あー脱げた」
1人で勝手に話をしている武上に、ベルトが外されて、下着ごとスラックスが脱がされていく。
櫻井は下半身を裸に剥かれても、天井を力ない瞳で眺めているだけだった。
「今夜のお前は本当に素敵だ。怒り狂って泣き喚いて、今じゃなんだ!?お人形さんか!?」
武上も下ろしたジッパーの隙間から立ち上がったペニスを外に出して、櫻井の太腿に跨って擦りつけた。
「あんたも発情してたのに、ボロボロにされるばっかりでセックスもしてもらえなかったな?俺が慰めてやろうか?ん?」
「……どうせ、断る権利なんてないだろ」
天井を見上げながら櫻井が答えるのを聞いて、武上はニカッと笑った。
「合意したな?じゃあこれはレイプじゃないな!」
武上は楽しそうに声を弾ませ、ズボンを脱ぎ捨てた。
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