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18歳以上ですか?
31にしおりをはさみました!
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31
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土日で実家に泊まる予定が
この状態で帰れる訳もなく
寮へ帰ってきた。
幸い管理人もいなく
女装のままで走って帰ってきたが
止める人はいなかった。
部屋に戻ればよかったのに
何も考えられない僕はがむしゃらに走った。
「おい、お前。」
低めの声が静かな廊下に響く。
どこだろ、ここは。
「うちは男子高で女子禁制だが?
どこから入ってきた。」
まずい。
振り払おうとして
目が合った。
「お前、泣いて…」
「離してください。
訳あってこんな格好ですがここの生徒です。」
「学年と名前は。」
「……。」
言えない。
知られたら女装癖のあるやつだと噂される。
「…だんまりか。
本当に生徒なのか証明出来るものは。」
「学年と名前は言えません。
今から部屋に戻って着替えてきます。
それで証明になりませんか?」
「まぁ、女性なら追い剥ぎなんて
出来ないだろうから
とりあえず自分の制服に着替えてこい。」
まだ疑っている様子だ。
男に部屋の前まで着いてきてもらい
カードキーで開けるところを見てもらった。
着替えて部屋から出ると
やっと信じて貰えるようだった。
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