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橘 隼人(2)にしおりをはさみました!
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橘 隼人(2)
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帰り道、めずらしく玲は鼻歌を歌っていた
「hunhuhunhuhuhuhuhun〜♩」
「あれ?それなんの歌?」
「ハンプティダンプティ。イギリスの童謡だよ」
「へえ。なんかその歌どっかできいたことあるんだよね。いつからか頭について離れなくてさ」
「日本ではあまり聴き馴染みなさそうだけどね」
「そういえば玲ってどこの国に住んでたの?」
「基本はヨーロッパあたりかな」
「へえ、すごいね」
そうかなっと玲はいつものすました顔で答える
玲と別れて僕は家に着いた
「お帰りなさい若」
「壱成(いっせい)さんただいま」
「組長がお呼びです」
「わかったすぐ行きます」
自分の部屋へ荷物を置くと、祖父の待つ居間へと向かった。
「おっ、帰ったか隼人。まあ座れ」
この人は “橘 京介” 俺の祖父だ
「何かあったの?」
「ああ、お前ももう高校生だ。これからはシノギをまかせることにするから、明日から壱成の下につきな」
「わかった」
「それから、まだ早いかとも思ったが―――
ちょうど明日の晩、うちの組と深い関わりがある組織と会う予定があるから顔合わせがてらお前も顔を出せ」
「組織って?」
「簡単に言えばウチと契約してる殺し屋だな。裏の仕事ならなんでも引き受けてくれる。今の日本はいろいろと法律が厳しいからな。
裏の世界では有名な“SMILE”という組織でな、明日はそこの幹部と会うんだ」
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