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依頼(2)にしおりをはさみました!
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依頼(2)
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「体調が優れないのか?」
普段通りに見えるが、気がつくと時折、疲れたような顔をしている
「あっ玲。大丈夫すこしぼーっとしてた。そういえば昨日はありがとう」
「オレの方こそ充実した日だった」
「それはよかった。今度はゲーセンに行こうよっていっても僕もこれから家の手伝いでごたごたするから、しばらく遊べそうにないんだけどね」
「そうなんだ。わかった」
「きかないの?家の手伝いっていったこと」
「ん?何を聞くの?」
「アハハ!いや、そうだね。大したことじゃないか。極道の息子が家の手伝いなんていったらほとんどの人はいい顔しないからね。でもそんなに関心すらない反応するのは玲だけだよ」
何がおかしいのか珍しく大きな口を開けて隼人が笑った。いつも笑ってるやつだけど、こんなにちゃんと笑っているのは初めて見るかもな。
「いや、いいんだそっちの方が助かるよ」
「家の手伝いは大変?」
「どうだろう。もちろん極道の仕事がどんなものかなんて小さい頃から知ってたよ。ただ仕事を本格的にやるのは今回が初めてだからな、ほんとに俺なんかにつとまんのかよって少し自信が無いよ」
そういって空を見上げる隼人の表情がオレにはとても綺麗に見えた。物心がつく頃には闇に染っていたオレとは違って、これから闇に染まろうとしている人間の感情の葛藤があわられた複雑な表情
「隼人なら大丈夫だよ」
「そうか。…………玲にいってもらえるなら大丈夫な気がしてきたよ。それに悩んだってしょうがないしね上手くやってみせるさ」
そういっていつものようににこりとオレへ笑った見せた。
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