アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ルカとの出会い(1)にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ルカとの出会い(1)
-
「お呼びでしょうかベラ」
ボスに呼ばれて入ってきた男はスーツ姿で、扉から入ってきて左手を胸に当てお辞儀をした。その男が顔を上げると目が合った。
オレと同じ赤い瞳をしていた。そう何故かこの施設にいる人はみんな赤い瞳をしている。
歳はオレの少し上ぐらいかな。髪の色もオレと同じで綺麗なブロンドヘアーだ。くせっ毛なのか髪の毛は少しくるくるほわほわしている。スラッと背筋も良く、鼻筋もすっと通っている。目元もキリッとしていてまつ毛も長い。男だけど見惚れるくらい凄く綺麗な人だ。
軽く笑顔を向けられたが、なんだかその笑顔はとても胡散臭く感じた。
「レイ、彼が今日から貴方の教育係になるルカよ。
ルカもしっかりレイの面倒を見てあげて」
「どうも☆これからよろしくね可愛いお嬢さん」
あー、たぶん、
間違いなくオレはこの人のことが苦手だ
会った瞬間に直感した。
「あの、オレは男です」
「へー、そうなの?髪の毛も長いし可愛い顔してるから
女の子かと思っちゃった☆」
ごめんごめんとオレの頭をぽんぽん叩きながら、また胡散臭い笑顔をうかべてとぼけた調子で喋っているが、この男は初めからオレが男だと気づいていた。絶対わざとだ。
「ルカ。これから貴方も教育係の立場になるんだから
しっかりしなさいよ」
「はいはーい!わかってますって☆」
イザベラはルカの軽い態度に額に手を当てため息をついていた
「ハア……正直、貴方をレイの教育係にするのはどうし
ようかと思ったんだけど、貴方以上の適任がいないか
ら仕方ないわね。
くれぐれもレイを玩具にして遊ばないようにね。それ
と変なことも教えないで」
「アハハ☆ なんか俺信用ないっすね。
安心してよベラ。このガキちゃ〜んと使いもんになる
ように鍛えてやるからさ☆」
そう言いながらまだオレの頭に手を置いてぽんぽんしてくるので、いい加減手を退けてくれと払い除けた。
すると猫みたいなやつだな〜と楽しそうにオレの頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
──── なんなんだこの人は……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 41