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✽古よりの教え✽ 6にしおりをはさみました!
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✽古よりの教え✽ 6
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菊座に逸物を埋めた近衛はふっと息を吐き快楽に顔を歪める。
その顔を下から見た那由多は悪戯な笑みを浮かべ、殊更に菊座を搾った。
「...くっ、...那由多!」
「ふふ、篤忠様を善くして差し上げようかと思うて」
戯れてそう言うたがこれも嘘ではない。事が始まれば為す術無く近衛に翻弄されるだろう。故に身体の自由が利くうちに。
笑いながらも緩急付けて菊座を操ると近衛は緩く律動をし始めた。
「其方とこうしていると、己を律する事の難しさを良く良く思い知らされる」
「あっ、ん、...っ、はっ、ふふっ、私は厭らしい事ばかり考えておりますのに、篤忠様は随分と難しい事を考えて居られるのですね」
どうやら近衛は溺れてはいなさそうだ。それが何とも口惜しく面白くない。もっと夢中になって欲しゅうて菊座を搾りながら腰を引き、近衛の逸物を抜いた。
「那由多?」と訝しげな顔をする近衛を引き倒し逸物の上に跨ると、那由多は逸物の括れまでを菊座に埋め込みそこを搾り上げながら腰を揺らす。
「...ハッ、...っっ、」
息を吐き出してから吸い、そのまま息を詰めた近衛がぐっと腰を入れようとするのを躱し、那由多はくすくすと笑う。
「今夜は随分意地悪だ」
「篤忠様の考え事を邪魔しない様にしてるんです」
「ははっ、拗ねてるのか」
「...おいで、」と近衛にそう囁かれ、素直に身体を倒し唇を食むと、近しい距離で見つめ那由多は殊更に拗ねた素振りをみせた。
「那由多の事しか考えてない」
鼻頭を擦り合わせながら近衛にそう言われ、「真に?」と確認すると笑うて「ああ」と返事を返してくれた。それが嬉しゅうて唇を合わせたら、近衛が口付けを深めてくれ、ぐぐっと逸物が奥に奥に埋め込まれていく。
「んんっ!んっ、ん、...っ、ああっ、待ってっ、」
直ぐ様激しく抜き挿しされ思わず逃げを打つも、しっかり抱きとめられていて動く事もままならない。お待ち下さいと懸命に頼むも聞いてはもらえず、ただただ喘ぐばかり。
直ぐに絶頂の波がきて、それを伝える事もできずに達するも、近衛は律動を止めてはくれない。
「いやぁっ!...っっ、あ、はっ、」
立て続けに昇らされ、はくはくと息を求めると飲み込めなかった唾液が垂れていく。近衛はその唾液を舐めとり口付けると、ようやっと腰使いを緩くしてくれた。
「那由多の事で頭を埋め尽くすとこうなる」
そう言われ、ぼんやりした頭では直ぐには分からずきょとんとするも、意味が分かったら可笑しゅうて可笑しゅうて。
那由多は途端に笑い出した。
「ふふ、ふふふふっ、では、少し、別の事を考えて下さいませ。ふふ、これでは、持ちませぬ、」
「はは、相分かった。もそっと付き合うてくれるか?」
「ふふふ、はい」
そう返事をし、近衛は賢明な君主だなと私も余計な事を考えた。
韓非子の二柄に、明主のその臣を導制する所は二柄のみ。という文があった。
賢明な君主が家臣を思い通りに動かす方法は、二つの柄のみである。二つの柄とは、刑罰と恩賞だ。
今まさに罰と褒美をいっぺんに与えた気分。もう大人しゅう近衛に従おうと諦めた。
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