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18歳以上ですか?
23にしおりをはさみました!
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「はぁっここまで、くればあの人もこないす、よ」
「いやっはぁ、そ、なんだけど…ぁ」
佐藤くんに手を引かれ走るまま、とんでもないところに入ってしまった。
「なんでラブホに入る、必要あるんだっ!」
そう佐藤くんに手を引かれ走るまま入ってしまったのは、駅の近くのラブホの一室
幸い佐藤くんは制服じゃなかったし、俺もスーツじゃなかったから良かったものの…
わざわざラブホに入る理由は、なかった筈だろ。
「はぁ〜…めっちゃ走った、やべっ汗でベタベタじゃん」
というと、部屋にあるクーラーをつける。
そして佐藤くんはソファに腰かけ、俺はただ入り口のところに突っ立ている。
「真紘さん、座らないんすか?」
「あっうん、俺はここでいいかな」
「ふーん。じゃあ言い方変えますね、真紘さん俺の隣に座ってください」
(……なんか怒ってる、?)
佐藤くんの言葉に少しピリッとした空気が流れる。
俺は佐藤くんの言われた通り、隣に座った。
めちゃくちゃ走って暑いはずなのに背中はひやりとする。
「あの人…五十嵐って人とはどんな関係なんすか」
「関係ないだろ佐藤くんには」
我ながら強い言葉で発してしまった。
五十嵐の事を聞いてくるとは思っていたが、実際に佐藤くんに聞かれるとやっぱり、胸が痛む。
「言っただろ、あいつは知り合いだって、それだけ」
「"散々愛し合った仲"ってあの人そう言ってましたよね」
(やばい…聞かれていた、)
聞かれていた。
あいつと俺の関係に、佐藤くんは気づいている。
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