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18歳以上ですか?
26にしおりをはさみました!
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「真紘さん、落ち着いたすか?」
「…ん、うん、ありがとうもう大丈夫、」
何分くらい経ったのか、涙が止まるまで佐藤くんは
黙ったまま俺の背中を撫でていた。
ひとしきり涙を流した俺は気持ちも楽になった。
近くにあったティッシュで鼻をチーーーンとかみ、佐藤くんをみる。
「情けない所を見せて申し訳なかった。
されに今日は疲れているだろうに、大人の事情に付き合わせてしまってごめん」
「何言ってんすか真紘さんの為なら俺、疲れていようが大丈夫すよ。
でも1つ問題があるんすよねぇ…」
「え、何?」
「真紘さん今日家に帰りますか?どうしてもってなら送って行きますけど、もしかしたらあの人いるかもしれないじゃないすか」
確かに。
連絡こそあれから無いものの、あいつならやりかねない。
正直今日マンションには帰りたくない。
「そう、だな…出来れば帰りたくない、」
「でしょうね。じゃあもうこのまま泊まりますか。
真紘さん心配だし、いーすよね?」
「え…あ、うん」
「よし、じゃあ俺シャワー浴びてくるんで、ゆっくりしててください」
そういうと佐藤くんは足早に風呂場へ行ってしまった。
いやまぁ…宿泊としても使ってもいいところだろうけど、佐藤くんと、同じベットで寝るって事、だよなぁ。
さっきまではただ胸が痛むだけだったのに、今度は胸の鼓動がドクっドクドクと波打っている。
「…今さら走った時の疲れか???」
その胸の鼓動の正体に気付くのには、まだ、少し
先の事。
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