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18歳以上ですか?
31にしおりをはさみました!
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31
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「「かんぱーーーい!」」
ビールジョッキを勢いよく打ちつけ、そして一気に
喉に流し込む。
これが、1番美味いんだよなぁ…
「あーーーー美味い今までの疲れが今ので全部流れた」
「お疲れ。つかそんなに疲れてたのによかったのかよ、別に昨日の今日じゃなくても予定空いてる日で
良かったのに」
そう言うとピタっ、と幸の動きが止まった。
そしてジョッキに入っていたビールを全て飲み干し、
「早めの方がいいと思ったんだ」と言った。
「? 何が?全然話が読めないんだけど」
「真紘、お前俺の従兄弟達覚えてるか?」
「幸の従兄弟…? あぁ〜あの双子か、ゆうくんと
かいくんだっけ。懐かしいなぁ俺らが中学の時
部活ない時はよく公園行ってたよな」
「そう、その双子、でもう今は高校2年生になるんだ」
「へぇでっかくなったんだろうなぁ。で、その双子が
何だよ」
「実はその双子俺が面倒見てんだよ、双子の両親が
去年から海外転勤してちょうど俺の職場の学校に入学したもんだからさ。」
「え、じゃあ髙橋は?」
髙橋こと、髙橋藍里[タカハシアイリ]というのは幸の恋人であり、俺達の高校の同級生。
2人は高校生の頃から交際していて大学を卒業後に
同棲をしていると幸から聞いていた。
「藍里は今は実家に帰ってる、同棲を解消したんだ。
双子達を預かるのに年頃の男子高校生がいる家に藍里も住むなんてさせれないからな。
それに藍里との結婚を考えているんだ」
「おお、まじか。それで?」
「結婚を考えているが、その場合双子の両親が帰ってくるまで別居婚になるかもしれない
けどそれは俺と双子の事情であって藍里に少なからず
我慢をさせる事になる、いつ双子の親が帰ってくるかも分からないのに本当に良いのか、とか。
けどそうなったら双子はどうしたら良いとか、俺の家に住んでいるのを急に出て行けなんて言うつもりもないが、多感な年頃の子になんて説明すれば良いのか…」
珍しい。
いつもは物事を白黒ハッキリと分ける奴なのに…
これは相当悩んでんな。
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