アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
弟と、兄と。~R18腐二次創作弱虫ペダル悠人目線にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
弟と、兄と。~R18腐二次創作弱虫ペダル悠人目線
-
季節替わり毎に服買ってたら奨学金も仕送りもぶっとんじまう。
秋冬もの衣料を求めて実家に戻ると、悠人がいるようだ。
どこだ?
風呂か?
湯の中、頭の天辺ぎりぎりまで沈み込んで泣く。
サイテーだ俺。
いくら好きだからって、大事な泉田にあんなこと…
一対一ならまだいい。
銅橋と、黒田さんと、三人でひと晩じゅう…
俺はサイテーだ。
「悠、ここか?」
隼人の声。俺は慌てて涙を拭う。
TシャツとGパンのまま隼人入ってきて、
「昼間っから湯張りかよ。優雅だな」
「お久ー。でも風呂場まで入ってくんなよ。何取りにきたの?」
「ん、服とか。おおー」
隼人はしげしげ俺を見る。
「筋肉ついたな。クライマー筋肉だ。お、いいな」
湯の中に片手を差し入れ、洗い場側の脚を揉む。
「優勝箱学クライマー様の筋肉だァ」
「隼人っ」
隼人の腕を引いて、上体をこちら側に引き寄せる。
「俺っ、俺っ」
胸に顔埋めたら、子供みたいに泣けてきてしまった。
隼人はしばらく俺をそのままにしていたが、やがて俺を抱き寄せた。
「こういう態度は小三以来だな。あの時は岸川神社の息子とケンカして、狛犬横倒しにした時だ。今度は何した」
くそ…
お見通しかよ。
「好きなやつが振り向いてくれなくて、俺…ひどいことした…」
「ひどいこと…。風呂で泣くってことは、マジやばいこと、したんだな」
隼人は服のまま、湯船の中に入ってきた。
あの日の泉田みたいに、俺を後ろから抱きすくめる。
同じ形。
同じぬくもり。
ああ、この二人は…
兄の手が俺にかかり、かすかに、でも確かに、俺を弄び始めた。
「こいつでつきあいたい相手ってことか」
「やめ…隼…」
「悠ももうそんな年頃になったか。そいつ思ってこんなことしたりもしてるのか」
兄の手が、巧妙に、俺のそれを刺激する。
「や、だめ…隼…ああっ」
ドクンとなって液体が、浴槽の中を漂う。
「隼人の、隼人のバカ。俺はおまえのおもちゃじゃねえぞっ」
睨んでるのに、隼人は優しい目で俺を見る。
「謝れるか? その相手に。罵られても殴られても訴えられても」
涙があふれた。
「うん」
「だったらいい。激突大破も青春だ。ガッツだ」
隼人は浴槽から出た。
「わーっビショビショ」
子供みたいに出ていく。
背中を見送る。
兄貴ぶりやがって。
自分はちゃんと泉田に、さよなら言ったのかよ。
ああ隼人。
泉田近いうちそっち行くよ。
どうすんだよ。
どうすんだよ…
※ 「サバイバー」後日です。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 98