アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
6、いつもの日常 -葉月さん-にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
6、いつもの日常 -葉月さん-
-
「私は男同士だろうと貴方を好きになったので別に変だと思いません。
性別に関係なく貴方が好きなんです。全部自分の所為だと思いつめてしまうところも、
自己評価が低すぎるところも、自虐ネタを披露しておきながら実は気にしているところも、
自分さえいなければ自分以外の人は幸せだと思い込んでいるところも全部好きなんですよ。
だから結婚しました。私は貴方と結ばれてとても幸せです。
そして、薫さんは女性じゃないです」
「…あ、え、…………………ん?」
恥ずかしい言葉すら淡々と並べて押し負けていたところに大きな爆弾が落ちてきた。気がする。
「恐らく、薫さんから電話が来てからとその後の対応が気になっていたのでしょう。
普段電話がかかってきても外に出ることなんてありませんからね。」
あ。これは。こいつ。全部知ってるぞ。
「とにかく、貴方のことが好きなこと、私に女性は必要ないことと、
女性とこっそりとやりとりしていたわけではないということは
分かっていただけましたか?」
「お、おう」
「彼は仕事場の方で仲がいいのですが少々強引な人で…それと、同性愛者です」
「………お、おう」
もう一つでかい爆弾が落ちてきた。それをさらっと言ってのける葉月さんもすごいが。
「勘のいい人でもあって、私の指輪を見て女性と結婚したのではないと思ったらしく…それもどうかと思うのですが。
それで貴方のことを話さざるを得なくなりまして。それで、どうしても貴方を見たいと。」
「…なんだそれぇ」
「私は嫌だったんですよ。だから何度も断っていたんですけどとうとう家が割られましてね、
今日これから来ると」
「………はあ?」
「恐らくもう……」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
251 / 252