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18歳以上ですか?
*にしおりをはさみました!
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俺は奴の目の前に行くと胸ぐらを掴み
「俺と勝負しろゴルァアア!!!!」
「…は?」
突然の俺の申し出に素っ頓狂な声をあげるも、すぐさま俺の手を振り払いネクタイを直しながら俺を見下ろす
「あのさぁー…、俺と勝負してお前が俺に勝てる要素なんてなに一つ無いよね?馬鹿も休み休み言ってもらえるかな」
呆れた様に溜息を吐く
「あん?んなこた分かんねえだろ?それとも何か、こえーのか?ん?」
こんな子供騙しな煽りに乗っかってくるとは思わないが、馬鹿にされっぱなしはやっぱりムカつく
精一杯の上から目線で俺は奴に言ってやった
ピキッと音が聞こえた(気がした)
「上等じゃん、乗ってやるよ…相当自信あるみたいだしね、…そうだな、もしお前が俺に一つでも勝てたらお前の言うこと何でも聞いてやるよ、でももし…逆にお前が負けを認めた、その時は……」
不敵な笑みを浮かべ淡々と話す奴を目の前に息を飲む
奴は俺の耳元にその薄く端正な唇を近付け
「……覚えてろよ?」
部屋の扉が閉まる音がした
不本意ではあるが、俺は暫くその場で硬直していた
あいつは悪魔の王子なんかじゃねー
魔王だ
少しだけ、奴と関わったことに後悔した
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