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考えにしおりをはさみました!
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考え
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ちゅっと音を立てて、触れるだけのキスをされる。
「最初は触れるだけのキス」
「ん……っ」
どうしたらいいのか、どうすればいいのか、何もわからない。
逃げようとしても、拓斗は逃がす気はなさそうだし。
それに、俺の腕力では拓斗にかなわないのはもう散々思い知らされた。
「それから、ついばむようなキスをして…」
「んぅ…っ、や、め……」
拓斗の気持ちに応えられないのなら、絶対に逃げた方がいいんだ。
本当は、応えてしまえばいいだけなんだと思う。
俺だって、拓斗のことがずっと好きで、今でも好きなのに、ただ俺がネコになるのが嫌なだけで…。
「俺がやめろって言っても、手伸ばして俺の唇欲しがって…」
拓斗だって、きっと俺が拓斗のことを好きだって、わかってる。
俺がネコになりたくないから抵抗してるだけで、本当はキスだってお互いに触れるのだって嫌じゃないってわかってるんだ。
きっと、俺も好きですって言ってしまえばハッピーエンド。
好きな人と付き合えるんだから、お互いハッピーに決まってる。
「俺が押し倒してキスしたら、唇舐めて、甘噛みして……」
「はぅ……ん、ぁ…だ、め……」
拓斗の自信満々な目とか、余裕のある目とか、なんかムカつくんだ。
俺ばっかりドキドキして、振り回されて…。
「あの時の薫、めちゃくちゃエロかった……」
ずっとタチだった俺がいきなりネコになるなんて想像もつかないし、何より拓斗が俺の下で欲情する姿を見てみたい。
だけど……、拓斗がじゃあネコでいいよって折れるとは思えない。
俺が拓斗の気持ちに応えられる準備もできていないのに、このまま流されれば、拓斗は嫌じゃないのかな……。
体だけ繋がっても、ちゃんと気持ちを伝えていなかったら、意味ないんじゃないのかな…。
拓斗は、どう思ってるんだろう…。
俺が好きって言わなくても、抵抗できなかったら抱くのかな……。
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