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「おい、チビ!
昨日はどうして先に帰った‼︎
あの後片付けが大変だったんだぞ!」
学校に登校するなり信条に問い詰められる。
「…気分悪くなったんで
先に帰らせてもらいました」
俺がぶっきらぼうに言うと、
信条の体はわなわなと震えている。
あ、やべ。
「っ!おい待てチビ助‼︎‼︎‼︎ 」
危険を察知した俺は
全力疾走で信条から離れた。
やばい、久々に本気で走ったから
動悸と息切れが半端ない…
…どうせ授業無いしサボろ。
うん、そうしよう。
要に心の中でごめん、と謝り、
俺は重たい足を引き摺りながら
屋上への階段を登って行った。
屋上の扉をガチャリと開けば、
涼しい風が頬を撫でる。
そのまま足を踏み入れ、
影のあるところへ行き、横たわった。
心地よい風に吹かれながら、
いつの間にか俺は眠ってしまっていた。
「ん…」
今…何時だ?
随分と寝ていた気がする…
ゆっくりと体を起こし、
脳を覚醒させた。
「あ…起きた…?」
「まぁな。
今何時だ?結構寝てた感じが
するん…だ…が…?」
屋上には俺だけしかいないはず。
自分以外の声にふと違和感を覚える。
しかも何故か聞いたことのあるような声。
…誰だ…?
ゆっくり振り向けば、
「今は12時35分、
丁度お昼の時間だよ?」
「うわっ?!」
そこには片手に読みかけの本を持ち、
腕時計で時刻を確認している
冬馬の姿があった。
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