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さあ、お別れをしよう。(航太視点)*3にしおりをはさみました!
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さあ、お別れをしよう。(航太視点)*3
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「夏希、紹介するわ。こいつが嫁のマミ。」
俺は夏希のほうに向きなおし、マミのことを紹介する。
そのとき一瞬、夏希の顔が固まったのが見えた。
それは長年一緒にいた俺だから分かるくらいの少しの表情の変化。
もちろんマミはそのことに気づいていない。
「はじめまして。いつも航太から夏希さんの話を伺っております!数日間ですが、よろしくお願いしますね!」
「………どうも。こちらこそ、よろしくお願いします。」
愛想のいい笑顔のマミとは対照的に、ぎこちなく笑みを作る夏希。
(そう、それでいいんだ。
それでいいんだよ、夏希………。)
俺はぎゅっと握りこぶしをつくり心のなかで呟く。
今回、何故マミも一緒に連れてきたのか。
それは未だに俺のことを想っている夏希の恋心をすっぱり諦めさせるためなのだ。
夏希だってもう社会人。
恋人の一人や二人出来てもおかしくない。
それでも夏希は俺だけを見ている。夏希には夏希の人生があるはずなのに。
俺はお前にも幸せになってほしいんだ、夏希。
お前だって女性を好きになって普通の家庭を持ったほうが幸せに決まっている。
だから俺はお前に会いに来た。
お前の俺への恋心を終わらせるために。
そして、俺自身のお前への恋心を終わらせるために…
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