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出てった方がいいすか?にしおりをはさみました!
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出てった方がいいすか?
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逞しい腕に引きずられるように、ソファまで運ばれた。
密着したことにより、俺好みの鍛えられた体だということは分かった。
クズ野郎が暴れたため、部屋は棚が倒れテーブルがソファに対し斜めになっている。
手渡されたティッシュ箱から数枚引き抜き鼻に詰める。
初対面の人には見せたくない残念なビジュアルの完成だ。
「鼻血大丈夫ですか?湿布とかありますか?」
ドMに救急箱は必須なので、リビングの引き出しの上に目立つように置いてある。
一人暮らしにしては大仰な大きさだ。
「いや、ほんとぜんぜん大丈夫だから」
これ以上迷惑はかけられない。
「・・・出てった方がいいすか?」
そう言った視線を辿ると、俺の股間だった。
言い訳できない不自然な膨らみのある場所だ。
「え・・・あ、あ・・・」
パクパクと口を無意味に開閉するがこの場を脱する言葉なんてありはしない。
神様、助けて。
どんなに寛大な神様も見捨てるような最低の願い。
「・・・・・・」
冷たいその目でオナってるのを見てくれれば天国が見れるだろうな。
いや、ちがう!!
思考が全然まとまらない。
「え、あー・・・あー、あ。風呂入ってくる」
掠れた小さな声で頑張って宣言し、
怪我はどうした?と言われてもおかしくない勢いで立ちあがった。
「イッッタ・・」
でも、やっぱり怪我してるから痛いわけで。
「手、貸します」
「いらん。
・・・いや、気持ちはありがたいのだけど」
これ以上俺を追い詰めないでくれ。
そんなに虐めると喘ぐぞ。
わけわからない思考と痛む足を引きずってできるだけ早く風呂場に逃げた。
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