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Episode.4…4にしおりをはさみました!
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Episode.4…4
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春季視点
ー時は少し遡るー
“バタン“
突き放されたあと、居心地が悪くて逃げるように小部屋の外にでた
「やっぱ、やりすぎた…よな……」
ドアにもたれそのまま座り込む
思った以上に、拒絶されたことがショックで。
自分で蒔いた種だから自業自得であるし、
第一相手に好かれる必要などない。
今後、凛が大人しくしてくれればいいのだから…。
これでいいはずなのに、なんでこんなにモヤモヤすんだろ…
いつまでもここにしゃがみこんでるわけにはいかない
下手したら鉢合わせてしまう
きっと、あんなことした俺に会いたくはないはずだ。
しばらくは凛にかかわらないほうがいいだろう。
そう考えては頬をペチリと叩き、
凛に関する資料をまとめては生徒会室を後にした
「さすがに外には誰もいませんね」
誰に会ってもいいように愛想のいい仮面をつけ、校内を散策する。
ひとがいないのは当然と言えば当然だろう
だってまだ6:15だ
だからといって一度寮に戻るのも面倒。
このまま、時間を潰すとしよう
じっとしていると、考えなくていいことを考えてしまいそうだから…
宛もなくウロウロしていれば、人影を見つけた。
腰を押さえてるし…初老の瀧口先生か、
それともギックリ腰にでも誰かなったのだろうか?
優等生なる俺はここらでポイント稼ぎでもしよう
案外優等生も楽じゃねぇなぁ…
下心満載でかけより近寄れば、
今まではメガネをかけているといっても視力には自信のない俺だからわからなかったが
あれは先生じゃない。
赤城凛だ…
…腰を押さえてあんなに不格好に歩いているなんて
きっと昨日までなら少し笑えるのだろうに
他人事じゃない…っつーか、当事者である今の俺はきまりが悪い
「やっぱ、やりすぎたか」
いてもたってもいられなくなり、
ツカツカと凛に近寄る
しばらく関わらないと決めたはずだったが、前言撤回。
あぁ…
こんなことに、なるはずじゃなかったのに…
調子狂うだろ、ばか凛
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