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66.その後の2人！にしおりをはさみました!
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66.その後の2人！
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「ふぅ、やっと平穏な生活が帰ってきたぜ」
「まあ、別にいつも平穏でしたがね」
「ー黙れてめえ涼し気に堂々とこのっ…人のこと鎖なんかで縛りつけやがってこのヤロっ」
「でもまたそういうことになったら繋ぎますがね」
「……ウィっす。…了解ッス」
「良い返事ですね」
「それにしても、俺は夏川さんに助けられたなぁ」
「はい？」
「いや、だって篠坂に襲われかけたときも助けてくれたし、鎖外れたのも夏川さんがアドバイスしてくれたからだ…」
「…………」
「ーーえっ！？ぃ、いやっ？！、いやっ！？違うよ…！？何その目っ！？違うよ！？だからって別に、俺はお前が好きだよ！？本当だよ！？」
「…そうですか」
「、だ、だからその、なんつーか、ありがたいってゆうか、悪いなっていうかだな、」
「…悪いねぇ」
「……、…な、何だよ」
「そういえば、俺も山野さんに色々言われたなぁ」
「ーえっ？、山野に？」
「ええ。先輩が会社来てないのはお前のせいなんだろ、お前逃げるな、向き合え、先輩と話ししろ〜…って」
「…、……あいつがそんなことを」
「…山野さんはあまり好きではありませんでしたが、というか嫌いでしたが、今回のことはあの人の言うことも合っていたので、どう言っても、俺の誤りでした、…あの人に対しては、少しだけ嫌悪感薄れました。」
「お〜そりゃ良かった良かった」
「なんか…なんだかんだ言って、俺たち支えられてますよね。周りの人たちに」
「あぁ…それなんだよなぁー…。何かこう、お礼でも返してあげたいものなんだがな…」
「お礼ですか？」
「ああ。何か食べ物でもご馳走するか？」
「……それ、俺が作るの担当ですよね。」
「まあな。俺お粥程度しか作れないし」
「じゃあ、今度その夏川さんとか山野さん連れて、外食行きますか。俺たちの自腹で」
「おわっ、楽しそう！」
「あなたはいくつですか」
「33だ」
「え？何ですって？13歳って？」
「黙れてめえ」
「寿司ですか？肉ですか？バイキングですか？」
「え…っ、俺決めていいの？」
「先輩の食べたいとこに行きたいです」
「…。…や、これはお前と2人でなくて、夏川さんたちも一緒に食べる、ありがとうの意味も込めた…」
「先輩が決めて下さい。先輩の決めたお店に俺行きたいです」
「、…そ、…そうかよ？」
「はい」
「…、ぇ、えっと…肉…も良いけど、寿司も良いような…。いや、でもバイキングって、何か色々食べられるような」
「…先輩は、正に優柔不断…」
「ーおい！！…だって！、お前が俺に決めさせようとするからッッ！」
「可愛いんだから」
「お前はさ、何でもかんでも人に可愛い可愛い言ってんじゃねえよ殺すぞ…！！」
「肉か寿司かバイキングで悩むんなら、どうせなら俺の膝の上で悩んで下さい」
「ーはい！？、お前ちょっと意味分かんねえんだよっ！大丈夫か頭！？」
「先輩ほどではないですよ。あはは」
「ーーてめえ俺のこと毎日毎日馬鹿にすんなよしね！！！」
「まあまあまあ、そんな怒らずに。そんな照れずに」
「だあーーーー！！照れてねぇーーーーー！」
ヒョイ
「よいしょ」
「何故俺を一々てめえはすぐ膝の上に乗せる……！」
「え？だってこうすると、後ろからぎゅう〜ってできるでしょ？」
「だから何だよっ！！？」
「先輩が寂しくないように、ぎゅう〜ってしてあげるんじゃないですか」
「そんなそこまで俺は寂しくねぇわ馬鹿…ッ！、おいっ、だからそうやって抱きつくなァーーー！！…」
「先輩、もっと背縮めばいいのに」
「…おいこら喧嘩売ってんのかてめ」
「だってそしたら、先輩もっと可愛いくなるし」
「残念だったな俺はそこまでチビではない、平均的にあるんだよ、小ささを求めるなんてまったく、残念な奴よ」
「ま、どのみち俺が先輩より一回り大きいからどちらでも良いですが」
「〜くっっそぉーーーーー！！！」
「ああこらこらこら、頭をわしゃわしゃしないの。馬鹿なのが更に馬鹿になったらどうするんです」
「〜〜この野郎……！っこの野郎…！！たまにはお前負けろよ！俺のこと馬鹿にしやがって！負かしやがってええ！」
「だって、俺はまだまだいけるのに、先輩が勝手に負けるから」
「負けねえよ！」
「ほう。俺の何に勝ると？俺より何が勝ってると？」
「、…お、俺のがお前より沢山ご飯食べるぞ！」
「……。」
「そ、それに、ーーああそうだっ！お前は確か甘い物が嫌い、だが俺は、イチゴのショートケーキを毎日食べ続けることができるぞ…！！」
「………。」
「……な、何だよ、その沈黙は」
「ーいやいやいや、ごめんなさい。ちょっと何て返してあげようかなって悩んでたら、無言になってしまって」
「はっ…？！」
「はいはい、偉いですねぇ〜〜ご飯を沢山食べられるんですか？凄いですねぇ〜〜俺には無理だなあ。それにショートケーキを毎日ですか？わ〜〜先輩凄いなぁ、俺には絶対無理です。凄いですね、すごいんですねぇ先輩はもう〜〜頭撫でてあげますよ、すごいすごいすごい」
「………っっくっっそ…ぉ…！」
「も〜〜すぐムキになるんだから〜先輩は〜〜。そうゆうアホっぽいとこも好きですよ。可愛い可愛い、負けて悔しかったんですね、もう、そんなに勝ちたいなら俺がワザと負けてあげるのに、ぎゅうってしてあげますよ、ついでにほっぺにちゅーしてあげますよ」
「やめろよ離れろよこの野郎もうーーーーーー………っっっ！！！」
その後の甘々過ぎる2人。最早笑うしかない。（笑）←
いつか四人で外食行かせます！
続いて、居酒屋での篠坂と夏川の話。
ーーー
……
「ー篠坂さん、そんなにお酒を飲んでると、酔い潰れますよ」
「…うるせぇな、あんた帰れよ」
「帰れませんよ。あなた何だか可哀想で見捨てられません」
「ー失礼なやつだなあんた！！」
「佐山さんのことそんな好きだったんですか？」
「…あんたに関係ねぇだろ」
「まあまあ、そんな気を張らずに」
「なんっなんだよあんた…！面倒くせぇ！絡んでくるな！」
「俺もあなたの気持ち分からなくもないですし」
「はあ…っ！？」
「佐山さん可愛いですしね。反応とか、口ぶりとか」
「、…俺は別に、あいつの中身に」
「でも今会ってみたら中身だけじゃなくなってた、佐山さんから色気漂ってるとかどうとか言ってましたよね」
「な、…はあ！？何でそこまで聞こえてんの！？」
「ああ、何か枷が、佐山さんの持ってった財布か何かの中に盗聴器仕込んでて」
「はあああ！！？」
「だからバッチリ全部聞こえてました。あなたの佐山さんに対する想いも何もかも」
「なんっっっだよあの男………！！怖い……！怖いっっ！怖過ぎるっっ！」
「ええ……それは、俺も思います。」
「も〜〜……何なんだよマジで…っ、振られるわ盗聴させられてるわ、最悪だもう…」
「…佐山さんがあんなに魅力的に見えるのは、枷と付き合ってるからですよ」
「はぁ…？、」
「色気とか、可愛く見えちゃうのとか、それは全部、佐山さんが枷を好きだから。枷といるから。だからですよ」
「……どういうことだそれは」
「え？だって、分かりませんか？佐山さんがあんなに一生懸命なのは、枷の為なんですよ。それを見て、俺たちは可愛いと思ったり、好きだと思ったり。ほんと何やってんだって話です」
「…は？……俺たちって…」
「ー俺は、佐山さんには好きな人と、何の怪我もなく、何の不安もなく、自由にいて欲しい。そして、その佐山さんが好きなのは枷なんです。枷も佐山さんのことがすごく好き。…だから俺は、本当に悪いんですが、横入りしてくるような、突然襲ってくるような、2人の仲壊すような人は、俺は許せませんよ。ーー篠坂さん」
「……。…やっぱあんた佐山のこと好きなの？」
「…枷を好きな佐山さんですがねぇ」
「言わねえの？」
「言うとか言わないとか、そうじゃないと思うし。俺は、枷ほど佐山さんに好きを抱いてないし。俺が好きなんて言ったら、困るのは佐山さんなんですよ」
「……ばっかかお前」
「良いんです。途中からあの2人の中に入ってしまった、俺のバツなんですかねぇ…とか、今は思ったり思わなかったり」
「は…？」
「まあとにかく、佐山さんのことは諦めて下さいね。困るのは佐山さんです。俺も黙っちゃいませんよ」
「……はぁっ」
「何ですか」
「…いや、ガードかてぇなーと思って」
「は？」
「俺がここからもし佐山を奪おうとしたらさ、まずあんたを潰して、それからあの怖い男と戦わなくちゃならないんだろ…？はあ〜ぁ、なんだそれ、…馬鹿らし、アホらし…」
「まあ…そういうことですよね」
「あんたはそれで、幸せなわけ。満足なわけ。つか恋人いんの」
「…急に質問攻めしてきましたね」
「、気になんだろ、フツーに」
「…。…まあ、だから俺はどうとか、そういうのは分かりませんが、でも今はとにかく、あの2人が幸せそうだから、俺は本当に、それだけで十分って思ってますよ。」
「そんな綺麗事、」
「ー綺麗事なんかじゃなく、本気でそう思ってます」
「……。」
「恋人には数ヶ月前に振られました」
「…恋人いたのか？」
「まあ。年下の男の子ですが」
「ーぅえっ！」
「何の驚きですか」
「いや、男……、」
「はい…？佐山さんも男ですが」
「、ぁ、いや、そーなんだが、」
「ちなみに俺はネコです」
「ーまじかよ！？」
「何でそう驚くんです」
「、いや、…そう見えないっつか、いや、佐山は…」
「佐山さんはあなたの思ってる通りネコですよ」
「そ、そうだよな、だよな…」
「ーあ〜あ。分かりました今あなたの考えてること。そういうね。俺もネコで佐山さんもネコなのに、何好きになってんだ、付き合った場合どうするんだ、と」
「言ってねぇ…！」
「でも疑問に思ったでしょ？」
「…。」
「…まあ、俺も別にそこまでいこうなんて思ってないから、特に考えてませんけど、するとしたら、俺がタチ側になりますね」
「え、ど、どっちもイケるのかよ！？」
「さあ。俺もよくわかりませんが」
「…。…ホモ…なんだな…あんた」
「あなたもホモでしょ」
「ー俺はちげーよ！」
「はい？何ですか、佐山さんのこと好きなくせに」
「、あいつだけ…！他のは無理…！」
「…あー、そういう」
「……でも、そうか」
「ーはい？」
「……確かに…、俺はあいつじゃなくて、あの男を想ってるあいつのこと好きになってたのかも…。昔は、そこまで思えなかったし…今になって、急に思ったことだし…」
「まあ、佐山さん毎日抱かれてるだろうし、そりゃ色気ムンムンですよねぇ。思ってなくても、思わず誘われちゃいますよねぇ〜分かる分かる〜」
「ーそういうこと言うなよ！すっげぇムカつく！いらつく！」
「あぁ、いえ。すみません。そんなつもりなかったんですが」
「…、……あんた変な男だな」
「え？変って…。そうですか？」
「…ああ。すっげぇ変」
「ありがとうございます」
「褒めてねえよ！」
「まあまあ、お酒をどうぞ。失恋同士、仲良くしましょう」
「何であんた酒進めてくんの！？さっき止めてなかったか！？そして俺とあんたの立場同士じゃねぇよな！？」
「まあ、細かいことは気にしなくて良いんですよ。はい、どうぞ」
「…まあ、飲むけど」
「あ、お酒強いんですね。実は俺もです」
「…マジかよ」
「こういう時…強いと、酔いたくても酔えないから、…少し辛いですよね」
「…ー。……え？」
「……と、言ってみただけです」
「は…？」
「ー飲みましょう、今日はとにかく。ね、篠坂さん」
「……、…あ、ああ」
「かんぱ〜い」
「………。」
以上、こちらが居酒屋の夏川と篠坂の2人でした。
夏川の今後の想いの先と、篠坂の想いの先に、注目したいところです！>_<
以下、佐山が会社に出てくるようになってからの山野と日野の話。（おまけ）
ーーー
ー
「山野さん、佐山さん来るようになって良かったですねっ」
「あぁ、良かった。何とか枷の動きを封じ込めたか」
「山野さんすごい、枷の動きを封じ込めるだなんて」
「まあ、俺はどの後輩にも好かれているからさ」
「俺が一番山野さんのこと尊敬しています」
「本当かよ」
「分かりませんか…？伝わってないなんて、少しショックです」
「ーいや、冗談だよ。お前のいつも作ってくれる朝飯とか夕飯とか、欠かさずシャツにアイロンかけてくれたりするのとかさ、そういうとこからちゃんと伝わってるさ」
「…そう言ってもらえて良かったです」
「お前のそういう正直なとこが好きだよ」
「ありがとうございます」
「今日は夕飯何なんだ？」
「今日はですね、山野さんの好きな煮物とか、味噌汁とか作ろうかと」
「お〜マジかよ、楽しみだ」
「嬉しいです」
「だけど日野、お前今日残業せずに帰れるのか？」
「えっ」
「お前はいつも話してばかりで仕事こなせてないから、どんどん資料が溜まっていくぞ」
「…山野さん、手伝ってくれても良くないですか？」
「はあ？何を言ってる、俺は上司だぞ。後輩の手伝いなんかはできんな」
「でも、…実際俺がどんどん仕事溜まるのって、朝早起きして2人分のご飯作ったりとか…今日はここまで終わらせようと思ったら、山野さんが無理矢理俺のこと勝手に、強制的に俺の断りもなく飲みに連れて行ったりしてくるか…」
「ーーあ〜忙しい忙しい。日野、そろそろ仕事終えねぇと、マジで部長に叱られるぞ」
「だから助けて下さいって！！」
「何言ってるんだ日野。お前に課されたものなんだから、お前が自分でやらないでどうする。俺はそんな甘やかすような上司じゃねぇぞ」
「〜誰のせいでこんなことになってると思っ…！」
「ああ、それから日野。これ追加ね」
「山野さん……ッッ！！！」
「何だよ」
「山野さんどうしてですかっ！？最近酷いですってば…！俺は山野さんの為に…っっ」
「ーこれも追加だ」
「…〜〜なんて辛い立場なんだっっ！」
「あ〜忙しい忙しい」
「…ううっ、…報われないんだっ、俺は一生報われないんだっっ…！」
「何拗ねてんだ日野」
「ー拗ねてないッッ泣いてます！」
「だったらここにあるメロンの飴でも一つ…」
「ーだから俺をそんなことで宥めないで下さいよ…ッッ！！」
「あれ。おかしいな…佐山はこれやったらすぐ機嫌直ったのにおかし」
「ーー山野さんっっそれもう前にも聞きましたからッッ！！！」
以上です（笑）
短くてすみません。
また、次回からエロ続くかと思われます！
皆様、ご了承下さいませm(_ _)m
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