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小学生なんだけどな…・秋乃にしおりをはさみました!
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小学生なんだけどな…・秋乃
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「ただいま!」
「秋乃?早いね」
「いってきます!」
「秋乃待ちなさい、スポーツドリンクを飲んでからにしなさい」
「僕は律特製のはちみつレモンね?」
兄さんを迎えに行く前に、家に寄って荷物を部屋に置いて玄関に向かってダッシュ…。
「秋乃どこ行くの?」
「きっと立春を迎えに行くんでしょう?」
「あーもうそんな時間なんだ?」
「以前迷子になりましたからね…」
「今日は残業もなく、午後にお仕事終わっちゃったもんね」
「ごちそうさまパパ」
「気を付けて行くんですよ?」
「律、準備しなきゃだよ?」
「準備万端です。抜かりはありませんよ」
パパとママのそんな会話を耳にしながら、俺は扉を開けた。
兄さんの通う中学までは歩いて30分。
俺が迎えに行くまでは、ファンクラブと親衛隊が兄さんの下校を阻止している。
俺が迎えに行けない時は親衛隊が送ってくれている。
「秋乃様」
「兄さんは?」
「今連絡しました」
「タオルをどうぞ」
「ミネラルウォーターを…」
「いつもありがとう」
いつもならそこで終わるのだが…。
「秋乃様?これ兄のお古なのですが…クリーニングしてありますし着てみませんか?」
「俺が?」
なんで小学生の俺が中学の制服を?
「秋乃様が着て立春様と並ばれたら♡」
「ああぁ、そーゆー事ね…」
結局俺に制服を着せたいんだな?しかも学ラン。
俺的には学ランよりブレザーを着た兄さんを脱がせたいな…。
しばらくすると、布を持った俺より背の高い生徒がやって来て、俺を取り囲むと簡易パーテーションになり、足元に紙袋が置かれた。
これはつまり着替えろと?
「フッ…」
着替えてやろうじゃないか!
ガサガサゴソゴソ…。
「ん、着替えた」
簡易パーテーションが外され、パーテーションになっていた男子生徒が顔を見せた先輩であろう生徒に問う。
「似合ってる?」
「「「「秋乃様!お似合いです!!!」」」」
「きゃー♡」
「お似合いです♡」
「みんなで交代で写真撮らせてください♡」
パパならしないだろうファンサービスを快く認めてしまうのは、これはきっとママの血だな。
「ツーショットじゃなくてみんなで?」
「立春様が拗ねたら嫌です」
「なるほど…」
写真は俺の両サイドが変わるように三人ずつ撮り、笑い顔を作るのが大変だった。
人騒ぎしてしばらくすると、『不・機・嫌』と顔に書いたような兄さんがSPに囲まれたアイドルのようにあ歩いて来た。
そしてまた撮影会が始まる。
「ありがとうございました♡」
「お気を付けて♡」
「立春様また明日」
兄さんと肩を並べながら歩く道、学生服は返したかったが、頂いてしまった。
「爺ちゃん元気かな?」
「兄さん可愛がられてるもんね」
「楽しんでるの間違いだろ!」
「反応がママに似てるからね」
「パパ達も澤村に行ってるの?」
兄さん…パパとママが今日から旅行だって忘れてる?
今日は泊まりだし、着替えは澤村にもある。
「さあ?何か兄さんと俺に渡したい物があるみたいだから」
「見たらあの家に置いて帰ろう」
「うん」
「パパとママ居ないけどね…」
兄さんと歩く道は暗くなっていく。
早く兄さんと恋人になりたい、兄さんは俺を愛してくれるのだろうか?
兄さんを好き過ぎて、兄さんを虐めたりするヤツは昔から俺が片付けて来た。
もちろん、兄さんに告白してくる女子以外は、片付けた。
そんなこんなで、兄さんの貞操は今も守られている。
ファンクラブは一般的なファン、兄さんの親衛隊は俺のファンの中でも信用している文武両道の数人。
兄さんのクラスの中にも数人居る。
「秋乃?」
「ん?どうかした?」
「ニヤニヤしてる」
「爺さんの家の風呂が楽しみだから」
「ん?何か隠してるでしょ!」
「兄さんが忘れてるだけだよ」
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