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クローロ..6にしおりをはさみました!
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クローロ..6
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***
幾ら戦局は思わしく無かったとは言え…
なんつー失態だ……!!
俺は左肩が痛むのにも構わず、
壁に拳をぶつけた。
プロフィテーギの制服の奴等が簡素な飯を持ってきたが、
俺はそれを薙ぎ払う。
プロフィテーギに飯を恵まれるなんて、屈辱以外のなんでもねぇ。
暫くしてその飯をさっき持ってきた奴が拾う。
その様子を眺めながら、
俺は必死でこれからの身の振り方を考えていた。
身の振り方と言っても、実際はこのままじゃ何も出来ねぇ。
ネーテ達に連絡する手段も無い。
分かる。
分かってる!
でも、何か考えなきゃ、
発狂しちまいそうだった。
だから、少しでも前向きな事を考えようとした。
***
「こいつどう思う?」
「ん?どれどれ?」
食事の時間からどれくらい経っただろう。
俺はうとうとしていたが、
気付くと鉄格子の向こうには二人のプロフィテーギ兵が居て、俺を眺めていた。
「あ、起きた…」
「こいつなら凄く元気そうだし、
顔も体型も悪くない。
ルーノ第三子息様も満足するだろう。」
「そうだな。
でもどうする?
ルーノ第三子息様からは睡眠薬を使うなと…」
奴等が訳のよく分からない会話をしている。
成り行きは不明だったけど、
結局、鉄格子を開けるらしい。
何でもいい、
プロフィテーギの牢から逃げられるチャンスがあるならなんとしてでも掴みたい。
俺は大人しく手錠を掛けられると、鉄格子から出た。
その瞬間に手錠に繋がる鎖を持ってた方を蹴りあげる。
それから俺は走り出したが、
すぐに手首がバチバチと痺れ、
脚がもつれた。
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