アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
気持ち..8にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
気持ち..8
-
※このページには流血シーンが出てきます。
苦手な方はご遠慮下さい。
「……や…」
ルーノはなんか呟いた。
けど、
俺だって言いたい事は色々あるんだよッくそ!!
ルーノを無視して、俺は捲し立てる。
「殺されるのが怖いからって、
どうせ逃げられねぇからって、
今まで諦めてた俺も悪いけどさ!!
けど、犯罪とか以前に、
お前はこんなのおかしいとは思わないのかよ??!」
「やめて…」
「俺は、捕虜だからって性欲の捌け口にして言い訳無いなんて、
そんな事を言いたいんじゃない、
それ以前の問題だ!!!
お前は居ないのか!!?!?
こんな事をして、バレたら恥ずかしいと、
申し訳ないと思える奴が!!!!」
「もうやめて…」
「ふざけるなよ!!!!!
何が“やめて”だ。
俺がどれだけ絶望したと思ってんだ!!」
「……よ。」
「知らないならな、教えてやる。
こういう事はな、
誰とでもやっていいもんじゃねぇんだよ!
プロフィテーギでは無い思想かもしれねぇけどな、
スピリートでは、
自分にとっての唯一の相手と魂の絆を深める大切な…」
「黙れッ!!!」
俺の怒鳴り声を遮ってルーノが叫ぶ。
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れッ!!!!!!!」
その態度に尚更腹が立った俺はルーノに掴み掛かろうとしたけど、
ルーノの手にはいつの間にか初日に見たバタフライナイフがあって、
言葉を失った。
俺をベッドに捩じ伏せ、
ルーノは激情を露にする。
「君に希望を抱いた僕が馬鹿だった…ッ」
「ああ゙ぁ゙!!」
左腕をさっくりと切られ、
俺は恐怖に耐えられず叫ぶ。
「答えろッ!!!」
「ならば、何であの時!!!!」
「僕なんかに!!」
ルーノは叫ぶ度にナイフを振り上げ、
おれの腕を、腹を、足を斬りつけていく。
俺の赤い血が、宙に舞うのが目に映った。
「ああああ゙ぁ゙、
ああああ゙あ゙ああぁ゙ああ゙あ゙ぁ゙!!!!!」
やがてルーノの仕打ちが止まり。
意識を失う瞬間、
ルーノが返り血を舐めているのが目に入った。
なんで、ルーノが。
そんな切なそうな顔するんだ…
…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 164