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文化祭 2日目 vol.9にしおりをはさみました!
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文化祭 2日目 vol.9
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母さんをなだめてから、俺は泉の所へ行くことにした
「あ。雛ちゃん、泉ちゃんにごめんって言うとってぇや」
「え?なんで?母さん、帰るん?」
「うん、帰らないけんのんよ。明日りかちゃんと約束あるけん、ほんまは泊まりたかったんじゃけど…ごめんね?」
「ほうけ、ならしゃぁないね。蓮華と玲旺に喧嘩すんなよって言うとって?」
「うん、そうするわ。あの二人雛ちゃん事大好きじゃけんね。しばらくは大人しゅぅなるかねぇ?」
そう言ってにこにこと笑う母さんの顔はやっぱり
母親の顔で。
老けたなぁーなんて、思ってみたり。
「母さん、ありがとね」
「何が?」
「…こっち、居ってもええって言うてくれて」
「……ううん、うちが早とちりだっただけじゃけん。あの電話、誰からじゃったんじゃろぉね?」
「誰じゃろ…」
「雛、気をつけんちゃいね?」
「うん」
「たまには帰ってきてぇよ?」
「うん」
「ご飯ちゃんと食べるんよ?」
「うん」
「泉ちゃんと仲良ぉするんよ?」
「わかったから、早く帰んないと駄目なんじゃなかったの?」
「ぁ、あと!泉ちゃんと付きおうたら報告してぇな?」
突拍子もないことを言い出す母さん
よりによって、なんでそんな話に…!
き、昨日の今日なのに!
「はぁ?!?!///なしてそんなことになるんよ!!」
慌てて
「まぁまぁ、報告楽しみにしとくけん♪」
「意味分からん!!」
「じゃぁ、またね」
「はいはい、もぉはよ帰り!//」
門の所で母さんの背中を押す
それに、母さんはふわっと笑って手を振った
その笑顔は少しやつれたように見えた
俺の事、心配してくれたからなのかな?
なんて。
俺も母さんの子なだけあって、心配症だな
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