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穏やかな日々 5にしおりをはさみました!
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穏やかな日々 5
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とりあえずアホな会話を終了させ、改めて相楽先輩にはお礼を言った。
弟になる?なんてまたしても聞いてきたので、スルー。
会話の流れを変えよう。
そう思った俺は、話題、話題……と考えを巡らせる。
………あ。
「そういえば生徒会では何をするんですか?青藍祭」
そう話をふる。
「あぁ。そうそう。その話をしに来たんだった」
よし。会話は学祭の話に移るぞ。
「まぁ、何をするかは、秘密。
俺と明良で準備するから、二人はノータッチでいいよ」
ふふっと笑い、隆盛と俺を見る相楽先輩。
「いいのか?」
「うん。別に準備は大変じゃないしね」
「……何をするかは、教えてもらえないんですか?」
「ん?当日のお楽しみだよ」
ふふふっと含み笑いをする相楽先輩。
……学祭だし、変なものじゃないよな?
じっと相楽先輩を見ても、鉄壁スマイルで笑い返されるだけだった。
「それでね。白川くんは、もうその姿で生活するんだよね?」
「まぁ、そうですけど……」
「あのさ。青藍祭当日まであと二週間、前の姿で過ごしてくれないかな?」
「何でですか?」
「バラすなら、イベントの時の方が楽しそうでしょ?」
楽しそうって。俺の変装は娯楽か。
という突っ込みは、心の中で留めておく。
突っ込んだとしても、そうだよ?ってアッサリ返ってきそうだし。
まぁ別に拒否する理由もないし、分かりました、と返すと相楽先輩と木宮先輩は帰っていった。
「何考えてんだろ。相楽先輩」
「まぁ、大方聖夜の素顔を餌にして客寄せするつもりなんじゃないか?」
「餌って……」
「集客数、売上数、待ち時間、印象に残ったものど、各催しはどれだけ人気だったかを競うからな。
あいつ負けず嫌いだし、色々策略を練ってるんだろ、きっと」
その策略のひとつってことなのか?俺の素顔バラしは。
いやー、たかが俺の素顔ぐらいでそんな話題にはならないだろ。
アメリカやイギリスなどの血が混ざってるのか、金髪や赤髪、金目や碧目とかの生徒は結構いるし。
まぁ、きっと他にもなんか考えてるんだろうな。
何させられるんだろ。少し不安だ。
うーむ、と考えこんでいると、ふわっ……っと頭に優しい感触。
隆盛の手が頭を撫で、髪の毛をすくい、弄っている。
「まぁ変なことをさせようとしたら、止めてやるから」
「……うん」
隣の隆盛を見上げると、柔らかな瞳で見返される。
隆盛の顔が近づき、俺は条件反射のようにそっと目を閉じた。
ちゅっと軽いリップ音。
啄むような口づけを繰り返し、口を少し開けると、そこから隆盛の舌が入り込んできた。
「ふ、ん……、ぁ……」
舌は口の中を這い回り、そして俺の舌を捕らえると絡みつき、吸われる。
いつしか俺も、夢中で隆盛の舌を追い求めていた。
クチュ、と舌が絡み合う音がする。
それにすら煽られ俺はキュッと隆盛の服の裾を掴んだ。
「んぁ、……ふ、ンっ……」
グイッと腕を引かれ、向かい合う形で隆盛の足の上にっかる。
隆盛の手が後頭部と腰に周り、キスはより深くなった。
部屋に響くのは、舌が絡み合う水音と、鼻から抜けるような、俺の声。
腰に、甘い痺れが走り出す。
「ん、ふっ……ぁ、……」
口を離すと、舌先からツツーっと一筋銀色に煌めく糸がかかり、プツンと切れた。
「……りゅ、せ……」
隆盛の瞳を見下ろす。
黒耀石の瞳に、熱がこもってるのが見えた。
でも。
「おしまい」
欲望をちらつかせた瞳を持ちながら、そんな事を言う。
退院してから、隆盛はキスはしてくるけど、抱こうとはしない。
退院した夜、無理はさせられないから、と言って手を出してこなかった。
俺の体を思って気遣ってくれるのは、嬉しい。
だけど。
「……したいよ、隆盛……」
右手を頬に伸ばし、じっと瞳を見る。
きっと俺の目にも、熱がこもってるはず。
「……だが、お前はまだ退院したばかりだ。お前を抱いたら、抑えが効かない」
抱き壊しそうだ。
そう呟く隆盛に、俺はちゅっとキスを落とす。
「……いいから。だから、しよ」
左手も頬に手を伸ばし、両手で頬を包み込む。
「隆盛の色に染めてくれるって言ったじゃん。……早く、染めてよ」
「っ!………ふっ」
隆盛は息を飲み、そしてくしゃっと笑った。
俺たちを見て、マメがにゃーと鳴いている。
「お前はいい子で待ってるんだぞ」
隆盛の言葉に、にゃっと鳴いて、マメはうずくまり眠る姿勢をとった。
そして隆盛は、グイッと俺を抱き上げる。
「染めてやるよ。望み通り」
向かう先は、寝室。
ドアを開け、ベッドへと真っ直ぐ向かい優しく降ろされた。
仰向けに寝かされた俺の上に、隆盛が覆い被さる。
「聖夜……好きだ」
「うん……俺も、好き」
そう返すと、ふっと笑った隆盛は俺の顔中にキスの雨を降らせ始めた。
「……んっ、」
左の耳たぶをペロッ舐められ、首筋を舌先が這う。
そして、反対側も同様に。
体はピクリと反応し、口からは甘い息が漏れていく。
着ていた服は全て脱がされ、隆盛の手が体中を這い回る。
胸を突起をとらえた指先は、クイクイっとこねるように動き、舌先は首筋から鎖骨をくすぐり続ける。
「んぁっ……ン、ふ……」
片方の手は突起をさぐり、もう片方の手は腰あたりを撫で、隆盛の顔が段々と下へ向かっていく。
すると突然隆盛の顔がピタッと止まった。
そして、手も。
隆盛……?
下を向くと、左のわき腹にある二つの傷をじっと眺める隆盛。
そして、隆盛の舌が傷口をツツツ……となぞった。
「んっ……」
優しく、丁寧に、まるで傷を治すかのように。
「ふ、ぁ……んっ、りゅ、せ……っ」
呼ぶと、視線だけを俺に寄越す。
「傷が消えるように、おまじない、だ」
なんて、似合わない、でもかわいい事を言ってくる。
そんな隆盛に、キュンと胸の奥が甘く疼いた。
しばらく傷口を舐め続けた隆盛は、満足したのかそこから顔を離した。
そして、すでに勃ちあがり、テラテラと光る蜜を流し初めていた俺のモノをキュッと握った。
「んぁっ、……んっ」
「一回イっとけ」
きゅっきゅっと強弱をつけてしごかれ、それだけで達してしまいそうになる。
「ヤっ……りゅ、せ……っ、あぅっ……」
先端を親指でクリュっと抉りながらしごく手を強められ、一気に射精感が募る。
「んぁっ、や……、イく、ぁ……ぁ、……あぁぁっ……!」
堪えきれずに、欲望を弾けさせる。
「……ん、は……」
お腹に跳んだ白濁を、隆盛がティッシュで拭ってくれた。
……なんか、俺、いつも先にイかされてる気がする。
うー。……そうだ。
俺は体を起こし、ベッドに座る。
そして隆盛のシャツの裾をキュッと握った。
「隆盛も、脱いで」
そう催促すると、隆盛はシャツを脱ぎ捨て、ベッドの下へと放った。
露わになる、隆盛の体。
綺麗についた筋肉、広い胸板。
徐々に下へと視線をずらす。
ベルトに手を伸ばし、それを外した。
「聖夜?」
「いいから。じっとして」
訝る隆盛を制し、ジーンズのジッパーを下げ、下着の上から隆盛のモノに手を這わせる。
ピクリと動いたソレは少し大きくなっていた。
下着のゴム部分をクイッと下に下げると、飛び出してきた隆盛のモノ。
自分よりも大きなソレをキュッと握り、上下にしごいた。
手の中でピクリと反応し、さっきよりも大きくなるソレに思わず笑みが零れ、顔を近づけ先をペロリと舐めた。
そして口を開け、先端部分を飲み込む。
舌を使ってグルリと舐め、納まりきらない下は手でしごく。
「……っ、は」
ググッと大きさを増したモノ。
隆盛の口からわずかに息が零れ、視線を上へと向けると、黒い瞳とかち合った。
眉を寄せ、耐える表情。
そんな隆盛に色気を感じ、ゾワリと体中に痺れが走る。
一旦口から先端部分を出し、舌でくまなく舐めていく。
アイスを食べるみたいに、下からツーっと舌を滑らせると、ピクピクっと動いた。
唾液を絡ませて、また先を含む。
クチ……、と水音を鳴らしながら顔を上下に揺すり、時折吸いながら舌を這わせる。
隆盛の先から漏れた蜜が舌に絡む。
その蜜が出てくる部分を舌先で刺激する。
そんな行為を繰り返していると、隆盛の手が俺の頭を撫でた。
「…、は、聖夜……もういい」
「らんれ(なんで)?」
含んだまま問い返すと、ビクっと口のなかで跳ねた。
俺はしごく手を早め、強く吸いながらさっきよりも激しく顔を上下させる。
イっていいよ。
そんな意味を込めて、隆盛を見上げる。
クシャ、っと髪を混ぜられ、グググっと隆盛のモノが膨らんだ、その瞬間。
「……っ、ク、は……」
口の中に、独特の味が広がる。
残りを搾り取るようにちゅうっと吸い上げ、舌でグルリと舐めた後顔を上げた。
困ったような、複雑な表情を浮かべている隆盛。
「……出せ、ティッシュ──」
──コクリ。
「……飲んじゃった」
「おまっ……」
「隆盛だって飲むじゃん」
「……はぁ」
「……気持ちよくなかった?」
そんな顔でため息までつかれたら不安になるじゃん。
窺うように見ると、隆盛は曖昧に笑った。
「良かった、けど」
「じゃあいいじゃん」
何が不満なんだ。
「攻められるのは性に合わないんだよ」
「わっ……」
肩を押され、ベッドに倒れる。
見上げると、隆盛がニヤリと笑った。
「俺は攻めるのが好きなんだ」
そう言った隆盛は、顔を下にずらし、俺のモノを含んだ。
「んぁっ、ちょ……っ」
吸われ、絡められ、舐められ、しごかれる。
早急なその刺激に、あっという間に高められた俺。
「やぁっ、ん、りゅ……まっ……」
強まる刺激にとうとう耐えきれなくなった俺は、呆気なく隆盛の口の中に熱を放った。
「……ばか……」
「はいはい」
うー。結局、いつもやられてばっかだ。
「ひぁっ……」
後ろにぬるっとした感触。
下を向くと、隆盛はローションを手にたらし、後ろに塗り込めていく。
「ん、ぁ……ふ、」
やわやわと周りをなぞり、そしてツプ……っと音をたてて指が一本入ってくる。
「痛くないか?」
コクコクっと頷くとゆるゆると動かされ、その度に腰に痺れが走る。
指を増やされ、知らず知らず腰が揺れる。
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