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*番外編*ボクのご主人様にしおりをはさみました!
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*番外編*ボクのご主人様
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ボクの名前はマメ。
ボクを見つけてくれた、とっても綺麗で可愛い人からもらった大事な名前。
その人はボクを見つけた日、とてもさみしそうな目をしていたんだ。
最初、警戒したボク。だけどそのさみしそうな目に引き寄せられるように近づいた。
ボクを抱き上げたその人は、さみしそうな目をしながら笑っていたんだけど。
だんだんとボクを抱く手が震えてね、目からポロポロ涙をこぼしたんだ。
その涙を止めてあげたくてペロペロなめると、ふわりと笑ってくれた。
まださみしそうな目だったけど、でも涙は止まった。
そのあとすぐにボクは拾われた。
ボクを拾ってくれたのは、意志の強そうな真っ直ぐな眼差しの持ち主だった。
あったかい場所をくれた人。
その人はボクを抱きながら、いつか白夜に会わせてやるからなって優しい顔をするんだ。
白夜。
きっと、ぼくに名前をくれたあの人のこと。
うん。ボク、またあの人に会いたいな。
「マーーーメっ、遊ぼー」
そう言ってふわふわ揺れるおもちゃを持ってきたセーヤくん。
綺麗で可愛いあの人が今、目の前にいる。
「ふはっマメちょーカワイイ」
のどを優しくくすぐるセーヤくんの手にスリスリ擦り寄ると、セーヤくんはふんわりと優しく笑った。
「ただいま」
「おかえり、隆盛」
ボクを拾ってくれたリューセーくんが帰ってきた。セーヤくんの顔が途端に可愛い笑顔になる。
「ただいま、マメ」
おかえりリューセーくん。
リューセーくんの手はおっきくてあったかい。ボクもリューセーくんに撫でられるの好きだけど、セーヤくんも好きみたいだよ。
だってほら、リューセーくんにナデナデされて、セーヤくん嬉しそう。
セーヤくんの目に、さみしさはもうない。
それは、リューセーくんのおかげ。
だってセーヤくんは、リューセーくんを見るとき、とっても幸せそうな顔をするんだもん。
二人があっちの部屋に行く時は、ボクはお気に入りのカゴの中でオヤスミするんだ。
二人の邪魔しちゃ、イケナイからね。
大好きな大好きな二人のご主人様。
二人を包むあったかい空気が、ボクは好き。
見てるだけで、ボクも幸せな気分になる。
ずっと、ずっと、仲良くしてね。
END
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