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第15章―地に降り立つは黒い羽―3にしおりをはさみました!
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第15章―地に降り立つは黒い羽―3
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ボクは正直、歌とか余り好きじゃなかった。あれは白い羽を持った天使が歌うから美しく聴こえる。でも、ボクの羽は黒くて醜い。そんな羽を持った天使の歌声が美しく聴こえるだろうか?
でも、あの歌だけはボクも好きだったから良く一人で歌っていた。本当は人前では歌わないのに何故か彼の前では自然に口ずさんでいた。ハラリエルはボクの歌声が綺麗だと褒めてくれた。黒い羽を持った天使なのに――。
彼はボクの歌を聴きたいとも言ってくれる。きっと天界で、そんな事を言ってくれるのは彼だけだ。ボクはその真っ直ぐで、汚れなき純粋な心が愛しい。歌を聴かせてと頼まれると、ボクは自然に歌いだした。ボクは彼のためだけに歌う。天使の祈りの歌を。
天に漂うのは天使の歌声。
それは神聖なる音色を奏でて響かせる。
紡ぐは愛の言葉。
神への愛をボクらは創世の#詩__うた__#に込めて歌。
その歌声を神はどこかで聴いているのだろうか?
ボクらの創造主よ―――。
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