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番外編―偽りの仮面―ケイバーside。2にしおりをはさみました!
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番外編―偽りの仮面―ケイバーside。2
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男は牢獄に囚われて収監されると、牢屋の中で大人しくしていた。何故かその落ち着き具合が妙だった。看守は彼が中で鼻歌を唄いながら頬杖をついてる様子に首を傾げると足場やに去って行った。捕まったことに観念したのか、どこか余裕の笑みさえみせた。するとそこに、一人の黒髪の男が牢屋の前で声をかけた。牢屋の中にいた彼は不意に男に目を向けた。
「ん、なんだ? アンタ俺に用でもあるのか? 囚人を初めて見たって感じじゃねーだろ。言いたいことがあるならさっさと言え。ああ、それとも俺が珍しいのか?」
彼は立ち上がると鉄格子の前で手をかけて話しかけた。
「――お前が××か?」
突然の質問に彼は適当に答えた。
「ああ、そうだぜ。でもその名前は、とっくの大昔に捨てた。そんなヤツは知らねぇ」
「じゃあ、お前は誰だ?」
黒髪の男の質問に彼は、こう答えた――。
「ケイバーだ。そう、俺はそう呼ばれている」
「そうか。では、お前に頼みたいことが1つある」
「俺に頼みたいこと? 捕まった囚人にそんなことを頼んでもいいのかよ。ああ、それともあれか。俺の事ワザワザ試しているな? だったら消え失せな、俺は茶化されるのが一番ムカつくんだよ!」
そう言って言い返すと牢屋の奥に戻った。
「ああ、そうだなぁ。アンタが俺をここから出してくれるならその話に乗ってもいいぜ? まあ、無理だけどな。何せ俺は超がつくほどの極悪人だ。アンタ俺がなんで捕まったか知ってるんだろ。俺は女を強姦して殺したり色々なワルを沢山やった。だから懲役500年の刑罰が喰らったんだ。まあ、これが俺の人生の終わりならそれでいい。今さら生きたところでクソつまらないだけだからな。だったら一層、このまま死なせてくれ。それで俺のクソみたいな人生も終わる」
彼はそう言って話すと、ベッドの上に寝転んで足を組んだ。
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