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熱いキス頂戴にしおりをはさみました!
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熱いキス頂戴
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「好きだよ、ちよ。誰よりも。…ごめんね、言わなかったけど、俺ホモなんだ」
「へ?」
「昔は女好きだったんだ。でも女子トイレでイジメられてた子を助けたの。その子のことがずっと頭から離れられなくて、一人を好きになるってことが頭になかった当時の俺はその初恋をまやかしだと思うようにしたんだ。」
「あ、それって…」
「うん。その子が男の子だと知って余計に驚いたし、自分自身がショックだったんだ。だから廊下でぶつかった時はどうしようかと焦ったよ…。会いたくないのに会いたい人。素直になれなかったんだね。それから韓国に行ってもちよの事が頭から離れなくて、ちよに似た人ばかりと付き合ってみたりした。でも間違えだったよ。」
「ジヨン…」
ジヨンは素直な気持ちを告白しくれた。
なぜ冷たくされたのか、おかげでどれだけショックを受けたか…そんな思いがすーっとなくなっていった。
ジヨンは苦しんでいたのだ。
男が男を好きになるということが。女好きだった彼からしては、相当辛かっただろう。
「ごめんね、ジヨン」
「?? なんでちよが謝るの?」
しかし、小学生の頃玉砕された過去が蘇る。
(しかも、玉砕した本人にまた恋するとか…
嘘だろ)
「ジヨン、俺は…」
「いいよ。待ってるから。」
「え?」
「また俺を好きになるまで待ってるから。
まぁその日も近いだろうがね!」
ジヨンは腕を組んで余裕を見せたが、眉が少し不安そうに歪んでいるのを弥千代は見逃さなかった。
「なに、その自信。ふふっ。どっから湧いて出てくんの?」
「え〜?だって、もう俺のこと好きでしょ?」
「なッ……………好き、じゃない。」
「え〜??何今の間!」
「好きじゃない、好きじゃない!!」
本当は自覚してるし素直になりたいのに、こうも自信を見せつけられると天邪鬼な性格が災いして、反対のことを言ってしまう。
「分かってるよ。ゆっくりでいい。」
「ジヨン…。………ッ言ってることとヤってることが違ぁあーう!!」
「あぁー、ごめんごめん、つい」
ゆっくりでいいと言いながらジヨンは弥千代を押し倒し、頬や額にキスを落とす。
ぐぃっ、と肩を押しのけると顔を上げたジヨンはどこか楽しそうにしいた。
「ジヨン………駄目。」
「えー?何も言ってないじゃーん。逆にちよは何されると思った?」
「ッ………。別に」
「ウソじゃん?あははっ」
「…〜〜ッ」
ジヨンに上手く手玉に乗せられてる気がしなくもないが、確かにその先を期待してしまった。
「ねぇ、言ってごらん?何でもしてあげる」
くしゃ、と髪を撫でられると何故か安心して、この人ならと思わせた。
「キス…して?」
「仰せのままに。」
ちょっとだけ素直になった弥千代にジヨンはまたクスッと笑い熱いキスを落とした。
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