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キスマーク講座にしおりをはさみました!
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キスマーク講座
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「んっ、…んー……ぅ、ん」
なに、これ。
さっきよりぎゅぅぅって強く抱きついてずっと首筋にちゅっちゅっしてんだけど。…なんなの。
基本家に親いないからよかったものの、朝っぱらからこんなイチャイチャしてたら昼間どうすんの?!夜はどうなんの?!俺死ぬよ?!心臓に負担かけすぎて早死にするよ?!
「…んっ……うぅー…もう歯型にすっかな…」
「っ?!?!?!」
え?!なに?!やっとちゅーやめたかと思えば、え?!歯型?!なぜ?!Why?!
真面目な顔して抱きついたまま俺の胸にポスンと頭をのせて真剣な声でそんなこと言われても全く意味わかんないから!!
「歯型とか急になんなのお前…怖いんだけど……何が目的なの…」
半ば呆れ気味にそんなことを言うと顔だけ上げて目を合わせてきた。
…あ、ちょっと怒ってる。目つきが悪い上にさらに悪くなってる…なぜ怒るマシュマロ…。
「…お前こそいつもいっぱい歯型つけるくせに…ほんといつか刺し殺すからな…」
「物騒なやつだなほんとに…。俺はいいんだよ。マシュマロ肌を堪能するという目的があるから。お前こそ朝っぱらからこんなことして何がしたいんだよ…」
真白の白くて柔らかいほっぺを摘んでふにふにしてると、またぎゅっと抱きついてきた。
………こんなことするくせに機嫌悪そうな顔って…どういうわけですかまったく。
「……お前は付けれるのに、俺はなんでできないんだよ!!お前なんかしてんの?マジック?男役してる奴にしかできないことなの?!まじムカツクんですけど!不平等!差別反対!!」
「……はぁ?…なんのこと?…なに言ってんの?…大丈夫か頭……」
急に俺のことボカボカ叩きだしてキレ始めた。いきなりすぎて頭もついていかない。付ける?なにを?!
「…ほんとお前、なんのこと言ってんの?…落ち着けって、何がしたいんだよ」
そうやって、落ち着くように頭を撫でて宥めるとぶすっとした顔をして睨んできた。
うわー…腹立つわー…この顔。ぶっさいく!こわっ!人相悪すぎ!
でも、こんなことを言ったらまたギャスギャス騒ぎ出すのでここはとりあえず大人になって頭をなで続ける。
すると、フイッと横を向いて俺の服を強く握りしめてきた。
「……きす、まーく……つけてぇのに…なんで、つかねぇんだよ…」
「………………はい?」
小さく聞こえた声が幻聴のように聞こえて、もう一度聞き返す。
「…~~~っ!!……きすまーく!!ちゅーしただけじゃつかないんだけど!詐欺じゃねぇか!ちゅーして付かねぇのになにがキスマークだよ!!付かねぇよ!!クソかよ!!分かんねぇよ!!」
「は、はぁあ?!…な、なんでキスマーク?!てかキレんなよ、ちゅーしただけでキスマークついたら今頃唇腫れ上がってるわ!!」
なんで急にキスマークつけたがってんのか全く検討もつかないけど、ちゅーしただけでキスマーク付くと思ってた自分の馬鹿な恋人が面白すぎてつい笑いそうになったんですけど。
必死すぎて殺したくなるほどには可愛いと思ってしまったからもう俺末期だわ…。死んでしまいたい……。
「……お前は、俺にキスマーク付けたいわけ?」
「……ん。…でも付かないからいっそのこと歯型で代用しようかな、と…」
「……はぁ。普通につくと思うけど…。腕かせ」
付け方がわかんないなら教えてやればいいし……。
首とかにつけたところで見えないだろうから制服の袖に隠れる真白の上腕に自分の唇をつける。
「……っ、ぅ…い、っ!」
……少し強くしすぎた…かも。
そんなことを思いながら唇を離すと綺麗な赤い鬱血ができてた。
「……すげ……ちゃんと赤くなってる。どーやんの?」
「腕に唇つけてみ?」
「……こう?」
今度は自分の制服の裾を少し捲って真白の唇を当てさせる。…ふにって…当たって…なんか、変な感じなんですけど…。
「そんで、皮膚を少し唇で挟んで強く吸う。出来なかったら少し噛んで吸ってもいいから」
「よし、任せろ」
なんの意気込みかは分かんないけど、言われたとおりにやって唇を離すと小さいけど赤い鬱血がきちんとそこにあった。
「ちゅーだけじゃ出来ないんだよバーカ!勉強してこい低能マシュマロ!」
「うるせぇな!自分ができるからって調子のってんじゃねぇぞカス!もう出来るようになったし!……他にも付けてい?」
「んー、いいけど、あんま見えねぇとこに付けてな」
「おー任せろ任せろ」
……………って!!!
俺はなんでこいつにキスマークの付け方講座みたいなのやってんだよ!!教えてやらなくてもいいよ!!
このバカのことだから調子のっていっぱいつけるから!!俺も人のこと言えないけども!!現に今わざわざネクタイ緩められてシャツのボタン開けられてまでキスマーク付けられてるんですけど?!いいよそこまでして付けなくても!俺がつけるから!!
「……お前、浮気したらマジで刺し殺すからな…」
急に胸元に顔埋めてちゅーされながら言われましても……てか、浮気とか…しないしありえないから。何をもってお前がいんのに浮気とかすんだよ…意味わかんねぇし
「…しませんけど。……お前こそ浮気したら噛み殺すから」
「…約束だからな!………ほんとは、ぎゅーされたり、ほっぺにちゅーされんのもだめだけど…」
…は……なに。こいつ、女装野郎のこと心配してんの?……キモいキモいキモい!アイツと浮気とか死んでも嫌!てか、まだそんなこと気にしてたのかよ…。
夏休みリーダー練習で会うから変な事されないようにキスマーク付けるとか言い出したわけ?……はぁ……このクソマシュマロがあざとすぎて息しづらい……。
「……べつに女装癖のあるやつとどうこうなる心配ねぇし、こないだあんなに可愛がってやったのにまだ不満とか言ったら…」
「……いったら…?」
「………お前が不安じゃなくなるまで俺がずっと好きって言い続けなきゃいけなくて死ぬほど恥ずかしいから1回で信じてほしいなっていう彼氏からの切実な願い」
そんなことを言うと、また少し機嫌の悪そうな顔になった。
「…不安じゃなくなったら言わねぇのかよ」
やだー!!こいつやだー!!どんだけ俺を辱めれば気が済むのー!!好きって言ってほしいの?!俺に?!素直に言えよ!!言わねぇけどな!!!!
「贅沢なやつだな!こういうのは、数じゃないんだよ!!気持ちが大切なんです!!ぽんぽん軽々しく言うもんじゃありません!!」
「……すき。」
頭の整理がつかなくなってきた時にそんなこと言われたらおかしくなるからやめて!
「…~~~っ!!!知ってるから!!」
「…顔真っ赤…きも。」
「……お前マジでどんだけ俺に殺されたいわけ……ホントむかつくんですけど……噛み殺したいわー…」
「…そんなことしたらちんこ踏み潰してやる」
「怖っ!!急所とかお前鬼か!!」
「あ、でもえっちできなくなるからダメだ。……顔面思いっきりぶん殴ることにするわ」
あーーー!!!神様仏様!!助けてください!!恋人に日々命を縮められてるんです!!助けてください!!死にたくない!!!!
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