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『小話1』 女装 1にしおりをはさみました!
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『小話1』 女装 1
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【ある日ヤクザに捕まりました】より…
「紫乃さん‼︎ちょっと⁉︎」
「いいじゃないのー、ほらほら、逃げない逃げない」
彼女の部屋へと入った波留は、訳も分からぬまま紫乃に襲われていた
「逃げないもないも何処触って⁉︎」
「ほら、それ脱いで、代わりにこれ着てね」
「だ、だってこれ‼︎」
だってこれは……
「いいからいいから♡」
着替え終わった波留は、改めて自分の姿を設置された姿鏡は見た
「やっぱり似合うわ〜♡」
着せられているのは、これからの季節に合うであろう白のニットワンピだ
「…あの、し、紫乃さん。この格好は何なんですか…」
「ふふっ♡ 猇がね、女の子のルームウェアがとっても似合ってたって言ってたからついつい着せてみたくなっちゃって」
「……。」
(……猇め。)
楓に着せられたあのルームウェアの件を彼女に話したらしく、つられて紫乃もやったとの事
「波留くん、本当似合うわね。私には似合わないものばかりだから羨ましいわ」
紫乃は自分が着ているスキニーパンツに目をやると少しだけ、羨ましそうな顔を見せる
「そんな事ないと思います‼︎…紫乃さんの方が似合うと…俺は思いますし」
(…第一、男の俺が着るよりもずっと可愛いし綺麗だと思う。)
余った袖口をギュッと握り、彼女に詰め寄ると、紫乃は嬉しそうに頬を緩めた
「ありがとう♡」
「それで…よ、用事ってこれを着せたいだけだったんですか?」
涼しい股下を抑えながら聞くと、彼女は楽しそうにこう言った
「さぁ、それはどうかしら。」
「ど、どうかしらって…」
これは何か良からぬ事を考えているのかもしれない…
そう思った矢先、紫乃の部屋の扉が開いた
「紫乃ー?用事ってなに…っ‼︎」
「キ、キヨ⁉︎」
入ってきたのは清だった
「あら、やっときた。どうかしら、この可愛い波留くんは♡」
紫乃は波留の両肩を後ろから掴み、清の方へと身体を向かせる
「………」
何故か、清は何も言わずただ黙って波留を見た
「な、何か言ってよ…」
その視線に耐えきれなくなった波留は、赤くなる顔を手で隠し、短い丈を少し気にしながら清に話しかける
「そんな隠さないのー、折角可愛いんだから見せておかないと」
顔を隠す波留の手を彼女が退けてしまう
「紫乃さん‼︎」
恥ずかしくて彼女の名前を呼ぶと、ようやく黙っていた清が口を開いた
「……紫乃。このまま波留借りちゃっても平気だよね」
(………これは…もしかして)
「あら、その服結構高いのよー?」
「ちゃんと払う。」
どんどんと募る不安に冷や汗が出る
「いいわよ。別に、元々あげるつもりでいたんだから」
「…ん。ありがとう。波留行くよ」
紫乃はいとも簡単に波留を清に受け渡すと、彼は手を引いて部屋を出ようと足早に去りだす
「え、あ、ちょっと⁉︎」
笑顔で手を振る紫乃に訳を聞こうとするが、その前に部屋の扉を閉められてしまった…
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