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冬晴れにしおりをはさみました!
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冬晴れ
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極上の笑みを浮かべる晴くん。
その綺麗さは、言葉では言い表せない。
いつの間にか、僕の手はまるで吸い寄せられるように晴くんの両頬を包み込んだ。
「晴くんは、きっと、冬の太陽だね」
勝手に、口が動く。
「雪に反射して数倍も眩しくなって、寒がってるみんなの心を溶かしてくれるんだよ…」
「綺麗で、優しい。
…晴くんって、ピッタリの名前だね」
彼のつり上がった目が弧を描くと、本当に、綺麗で。
きらきら輝いて。
眩しくて。
でも、優しい。
「なら、お前はその雪だな」
その声が聞こえて、僕の泣きぼくろを晴くんが親指でこすると同時に
太陽みたいにあったかい何かが、僕の唇を包んだ。
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