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18歳以上ですか?
車中 奏里sideにしおりをはさみました!
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車中 奏里side
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ふふっ、と口から笑いが漏れた。
なんて頼もしい友人を持ったんだろう。
1人嬉しくなる。
そこは広々とした車内。
明らかに高級な、誰もが知ってる車種の黒塗りの車の中で、奏里は70にもなろうかという男と向かい合っていた。
「…すごい声だのう、奏里ちゃんも、その子も」
「そう? おじちゃんならもっと出せるんじゃない?」
「いやぁ、もうワシは歳だから無理じゃよ…
それに、色々とスマンねぇ…」
「はは、おじちゃんが気に病むことじゃないよ。
こっちもありがとう。
教えてくれたおかげで、かなり迅速な対処ができたよ。
それに、あたし今いちおー奏太だからさ!
学校行くためのアシが無かったもんで、拾ってもらって助かっちゃった」
「そもそもあの子がこんなこと起こさなければ、奏里ちゃんに来てもらうことも無かったからねえ…
申し訳ない気持ちでいっぱいじゃよ…」
「おじちゃん、凹まないでー!
おじちゃんにはまだ大事な仕事が残ってるでしょう?
『頭領』としてじゃなく、『お父さん』としての仕事が、さ」
「…そうじゃの」
「それじゃあ、いきます、か。」
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