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ウェディングドレスショーまであと少しにしおりをはさみました!
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ウェディングドレスショーまであと少し
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「頼むからさ〜〜勝谷くん〜〜。」
「しつこいぞ。お前、他にする事あるんだろう!?」
「これが俺の一番の大仕事だよ。」
付いてくる楷をなんとか振り切ろうと里見は大股で歩いた。
周りはみんな派手に着飾ったり、新緑祭のTシャツを着た人が廊下に溢れかえっていた。
「勝谷く〜〜ん。」
人ごみにウンザリした里見は諦めるように立ち止まった。
「おっと!」
振り返ると金色の髪にピンクのTシャツに目が眩んだ。
「いい加減にしてくれ。俺はそんな役はしない。」
あれから1週間。開催日になっても楷は里見を諦めてくれなかった。
目の前の楷仁平を見る。
髪は金髪にしているが、決して似合わなくはない。顔立ちは最近人気のある芸能人のようで中性的な可愛らしいし、里見よりは低いが身長も平均サイズだ。
里見は横の壁に片手をついて、諭すように口を開いた。
「なぁ、楷がその新郎役すればいいだろう?」
「えっ?俺?」
「楷なら適任だ。誰も文句言わないよ。」
実際、よく女子と一緒にいる姿をよく見る。里見はいい厄介払いが出来たとつい笑みが溢れた。
「じゃあ。」
里見がその場を逃げようとすると、楷が慌てたように里見の腕を掴んだ。
「ま、待って!俺じゃないんだよ!勝谷を指名したの。飛鷹さんなんだ!」
「はぁっ?」
里見は額に怒りマークが出るくらい不快な表情を浮かべた。
(あの派手な奴か…)
「あんな美人に頼まれたら、俺だって断れないよ〜〜。どうしても勝谷がいいっていうし。あんな美人のご指名だよ。勝谷だって嬉しいだろう!」
「全然。」
「何でだよ。飛鷹さん、雑誌モデルもするくらいの美人だぞ。俺だったら踏まれてもいいかな…っておい!」
里見は楷を無視して、歩き出そうとした。
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