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はじめてのきす。【孝介目線】にしおりをはさみました!
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はじめてのきす。【孝介目線】
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「ハル、何してんの」
「………………」
「…ハルちゃーん、何してんのー」
「べっ、べべ別にっ」
ハルちゃんに反応しないなんておかしい。
「こっちおいで。」
とんとん
「うっ…うん…」
「何か、言いたいことでもあんのか。」
「…うん…まあ……」
「なんだ、言ってみ?」
こんなおっさんと付き合うのはもう嫌だとか?
「えっと…あの…キス、したい。です…」
「ぶふっ!!!」
飲みかけのお茶を吐き出しちまった…
「ちょっ、きたねーよっ!」
「だっ!…だってお前っ…ゴホッ…」
ゴシゴシ
「つ、付き合ってるのに!…そういうの少しもないから…オレっ…」
今にも泣き出しそうなわんこ…じゃなくて晴臣
「……ごめん」
つい抱きしめてしまった。
「わっ」
「よしよし…」
「ん…」
「俺…おっさんだぞ?」
「そんなん知ってる…」
「こんなおっさんで良いのか」
「いいの…だから…孝介さん、して…?」
そんなに目を潤ませるなよ…
「ほんとか?」
「ほんとだってば…!」
「…う、ん」
柄にもなく緊張する。
ゆっくり顔を近づけて、唇が重なった。
ちゅう
「んっ……/////」
目をぎゅっと閉じて頬を真っ赤に染めるハル
「お前…かわいいな…」
「はあっ!?」
あ、余計に赤くなった
ゆでダコみたいだ
「ふっ」
「わっ、笑うな!」
「すまん、つい可愛くてな」
「もっ、もう!やめろ!」
「照れすぎだ。」
「だ、だって…」
「…はーる、嬉しかったよ、そう言ってもらえて。」
「そんな顔近づけんなっ」
「えー。」
「そんな顔しても可愛くないっ」
「ははっ」
「そんな笑わなくても…」
「ごめんごめん」
「孝介さん謝ってばっかりだよ…」
「ん?…確かに。」
「…謝らなきゃいけないことでもしてるのか?」
「んなわけないだろ、ばかたれ。」
「…じゃあ謝るなよ」
「ああ…気をつける」
ハルは不器用だ。それは初めて会った時からわかってた。それでもきちんと伝えようとするハルだから、好きになった。
「よしっ」
そう言って笑ったのを見て、微笑ましくなる。
…こういう感情ってずっと、親バカみたいなもんだと思ってたんだけど、愛だったのか。と、ふと思う。
それにしても、晴臣は変なところで甘えてくるから、反応に困る。
こんな坊主に、振り回されっぱなしなんて…
お前に出会うためにおまわりさんになったみたいで、少し、癪に障るな。
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