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蓮sideにしおりをはさみました!
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蓮side
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雅はなぜか下半身のモノを固くしてて、それを俺の脚に押し当て擦り付けてきた。
訳が分からない。
俺は戸惑う頭で一体何がこの人を煽ったのかと考えかけたが、そんな事はどうでも良くなるような違和感に気付いた。
誰の……匂い?
「ね。抱かせてよ」
「……誰」
「──え?」
「あんた今まで…誰といた?」
「っ…!?」
俺が低い声でそう問い質すと雅は瞳を大きくして驚いた顔をする。
やっぱり誰かと居たんだ…。
「誰だよ……相手」
「……蓮には関係ないよね?お前は僕の恋人でもご主人でもない。なのにいちいち報告しなきゃ駄目な訳?」
雅は悪怯れた様子もなく卑屈に笑い、誰かの匂いをわざと振り撒くみたいに俺の首筋に顔を埋めた。
雅以外の誰かの匂い。
それは彼の髪が揺れるたびに鼻先をつき、俺は目頭が熱くなった。
「嫌だ……」
「……何が?」
「雅の匂いが…、しないなんて…。俺の……大好きな匂い……」
「…!!蓮……」
悔しい。なんでこの人は簡単に自分を抱かせるんだろう。
なんで俺を好きになってくれないんだろう。
まだ子供だから?あと何年したら俺はこの人に追いつける?
考えれば考える程自分に腹が立ち、俺は雅を押し退けて部屋に逃げ戻ろうと思った。
だって俺はきっと今、誰よりも情けなくてみっともない顔をしてる。
雅にはそんな顔を見せたくない。
けど離れかけた身体は再度雅の手によって押し倒され、今度は抵抗しないように腕を頭の上で押さえ付けた。
どうしてこの人はこんなに意地悪なんだ…。
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