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「あ……あのさ、ここって…」
ベッド、ソファー、丸見えのシャワールームと極シンプルで安っぽい内装が分かりやすい室内。
そんな部屋の中を見た瞬間、来たことがない蓮でもここが何なのか感づいたみたい。
「ホテル、連れ込み式の。それよりベッドで休みたいんだけど」
「あ…、あぁ」
僕を支える腕から緊張が伝わってくる。
もしかして気付いてるのかな?
僕が今からしようとしてる事に……。
「水……持ってくるからちょっと待ってろ」
「うん」
僕は彼がどうするのかしばらく様子を見た。
するとできるだけ僕に近付かないようにしながらも契妓らしく、甲斐甲斐しく世話をする。
真面目な蓮は半分疑いながらも頭の中でしっかり否定して結局混乱してるって雰囲気だ。
そんな彼を見ていると愛おしく思う感情が僕の中で大きく存在感を示し出す。
「蓮。こっちに来て」
「っ!……なんで」
「いいからおいで」
「雅…っ俺…ダメだから…」
「大丈夫、お前を傷物にはしないよ。教えてやるから…おいで」
蓮は俯いたままベッドの側まで来て立ち止まった。
まるで恐がるみたいに肩を震わせて固く拳を作ってる。
……いや。彼は本当に恐がっているのかもしれない。
経験した事のない状況や想像も付かない快楽は、今までそういう事を拒絶してきた蓮にとってはきっと恐怖に値する。
「恐い?」
「っ……恐い」
「だったら蓮は僕のことも恐い?」
「違う…!雅は…恐くない」
「じゃあここに来て、僕の腕の中へおいで」
彼が持ち続けている僕が忘れたもの。
それは恐いとか嬉しいとか、そういう事を純粋に感じられる心かもしれない。
実際にはそんなもの、無い方が楽に決まってる。
だけど彼にはいつまでも持っていて欲しい。忘れないで欲しい。
恐がりながらベッドを軋ませて僕に添い寝する蓮を優しく抱き寄せ、身勝手な僕はそんな事を思っていた。
「これから僕のやる事を真似して」
「っ────ん…ッ…」
びくっと揺れる肩に構わず重ねるだけのキスをすると彼は息を詰めた。
緊張が解れるように怯えた背中を何度も優しく撫で、ゆっくり唇を食んで結びを解き、少しずつ舌を滑り込ませる。
その時僕は不意に自嘲の笑みを零した。
"教えてあげる"なんて偉そうに言っておきながら僕はしっかり楽しんでる。
彼の反応を。彼にとって初めての相手になれる事を。
「ッはぁ…、もっと舌を出して」
「っ……ッふ……」
蓮が悦楽にとろける瞳で言われた通りに少し舌を出す。
それをじっくり味わいながら口内を弄った後、戸惑う舌をそっと舌先で撫でれば密着してる彼の下半身が反応したのが分かった。
本当に愛らしい。
初々しく素直に感じてる彼があまりにも可愛く、腰に手を回した僕が完全に勃起してる自分のモノを服越しに擦り付けるとあから様に身体を揺らす。
「なぁ…僕の、分かる?」
「……ん…」
「固くなってるだろ?これは、蓮の事が欲しくてこうなってるんだよ。お前のは?」
「……固く…なってる…。」
互いの固くなった熱を何度も押し付けてるとファスナーの金具が当たってチクッと痛みが走る。
着物なら手を滑り込ませるだけですぐ触れるのに…と、僕は洋服のまどろっこしさにうんざりしながら蓮の着衣を乱した。
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