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落とし穴-野良side①-にしおりをはさみました!
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落とし穴-野良side①-
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「宜しくお願いします!!」
契約が取れた
嬉しさから
僕は
金井社長が僕に向ける
視線の違和感なんて
全然気にもならなかった…
「君の名刺に書かれてるのって
会社携帯だけだよね?
急な用事で連絡取れないと
困るからさ
野良君のプライベートの携帯も
教えてもらえると
助かるんだけど…?」
「そうですよね
分かりました
名刺の後ろに書いておきます」
営業という
仕事柄
休みの日も
職場から
連絡があるのは珍しくない
だから
連絡先の交換なんて
相手が
クライアントなら
特に断る理由もなかった
古賀物産は
金井社長が一代で
大きく成長させた企業で
関東を中心に活動していた
クライアントを
通して
また別のクライアント先を
紹介してもらえるということは
良くあることで
関東圏で
幅広い繋がりを持つ
金井社長と
契約を結べることは
他のクライアントにも
売り込める絶好の機会だった
金井社長は
仕事が出来るだけでなく
見た目も十分だった
背が高く
上品な顔立ちで
ワイルドな主任とは
全く別のタイプ
物腰も柔らかで
威圧感を感じさせない
社長だ
僕は
誰を見ても
結局
主任と比べて
主任の方が
あーだこーだなんて
考えてる…
意識しないと決めたはずなのに
嬉しさと
何となくどんよりした気持ちで
帰宅したら
金井社長から
電話が鳴った
「今日はお疲れ様
野良君のおかげで
うちも助かるよ
そのお礼とはなんだけど
今度…
親睦を兼ねて飲みに
誘いたいんだけど……
どうかな?」
「こちらこそ
ありがとうございます!
社長自らわざわざ
連絡頂けるなんて
僕も嬉しいです
金井社長のお誘い
もちろん
喜んでお受けしますよ」
「じゃあさ
今週末あたり
また連絡します」
「はい
了解しました!」
契約先と飲むなんて
僕は初めてだったけど
当たり前に
行われていることだったから
何も深く考えず
週末を楽しみにしていた
お酒の席で
失敗して
契約を解消されないように
気をつけよう!
僕はそれだけを願って……
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