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18歳以上ですか?
大胆にしおりをはさみました!
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大胆
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「んん……」
目が覚めたとき、僕の体には温もりがあった
程よく筋肉のついた、それでいて細い腕が僕の腰に回されている
僕は椿に抱き枕にされた状態で、眠りについていたのだ
「椿……」
くるっと体の向きを変えると、目の前に双子の兄の顔がある
すーすーと寝息をたて気持ち良さそうにしている椿を見て、僕は本当に思いが通じたんだと痛感した
__僕は本当に、椿とシたんだ……
直に伝わってくる椿の体温が、裸のまま抱き合っているこの状態が、昨晩起きたことをよぎらせる
「……好きだよ、椿。愛してる……」
「……ん。俺も」
「えっ!? 椿、起きてたの!?」
「梓のかーいい寝顔見てたら、梓目覚ましちゃったからさー」
「……!」
ああ、僕今真っ赤っかだよ絶対
__今のセリフ聞かれた……
僕は声優という仕事をしているけど、決してメンタルは強くない
恥ずかしい演技のときはとても動揺するし、演技が終わったとたん恥ずかしさや脱力感に見舞われるんだ
こんなセリフを聞かれるなんて、そんなの恥ずかしすぎて死ねちゃうよ……!
「何今更赤くなってんだよー」
「だ、だって……」
「ヤってるときなんてさ、キスのあとから梓ってば急に積極的になったくせに」
「……え?」
「自分からフェラしてきたりさ、最終的にはおねだりまでしてたじゃん?」
「っ…………」
僕ってば、なんて大胆なことを……!
言われて思い出し、また顔が熱くなるのを感じた
「梓って、淫乱だったんだなー♪」
「や、そんなんじゃないよっ!」
「ははっ…………でも、そんな梓も好き。大好き。愛してるよ」
「椿……」
幸せなこのひと時を、さっさと終わらせたりなんかしない
そうお互いに心に秘めつつ、僕たちは甘いキスを交わした
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