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夏[浩輝目線]
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高校卒業したあの日に俺が大河に告白して
実は両想いだったことをお互いに知って
大学が一緒なのもあって付き合って
お互いによりいっそう好きになって
でも、いきなりアイツは留学すると言い出した。
確かに、アイツは英語は得意だったし、海外に行きたいなんてよく言ってたけど。
まさか本当に行くとは思わなくて。
でも、アイツが決めたことだから俺は口出ししないようにと、一人暮らしの部屋で静かに泣いた。
空港では目の前の大河が歪んだけど、アイツは優しく俺を抱きしめて
ーー「行ってきます。すぐまた会えるから。」ーー
って耳元で囁いてからアメリカへ飛び立った。
でも、大河がアメリカに会いに来いって言ってくれたとき、実際泣きそうだった。
こんなことばかり言ってると俺が泣き虫みたいだか、断じて違う。
俺をこんなんにするのは大河以外居ないのだから。
あぁ、飛行機の時間だ。大河に会うのは久しぶりだから緊張するかもしれない。
--5:00発アメリカ行の便--
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