アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
いつかはひとつににしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
いつかはひとつに
-
*
目が覚めると、近くには炒飯が置いてあった
たぶんソラが作ってくれたんだ
もう冷めていたから、レンジで三人の分を温めて、折り畳みのテーブルを出した
「んぁ…、佑哉さん…おはようござい…」
海人はまだ眠いかな
ていうか、挨拶が終わらないうちに寝ちゃってる
とりあえず横にならせよう
炒飯を温めている間、僕は編み物を始めた
ソラが帰ってきたときに少しでも暖かくなるよう、青と水色と白で波を表したブランケット
といっても、まだ半分しか編めてないんだけど
仕事の合間で編んでるから、あんまり進まない
飾り編みだからなおさらだ
まあ、楽しいからいいんだけど
チンッという音がしたので、二人をおこし、炒飯を持ってくる
彼のはとても美味しくて、本当に驚いた
花澤さんは黙って食べてる
海人はガツガツと
静かな食事の時間が終わると、花澤さんが出ていったので慌てて追いかけた
「花澤さん!」
足を止めるけど、こっちは見ずに、辺りを気にしているみたい
やっぱり、僕たちと一緒にいるのを見られるとダメなのかな
迷惑をかけないためには、去るしかないけど、でも、お礼だけは言わなきゃ
「ソラを助けてくれて、ありがとうございます」
「…」
花澤さんは黙って行ってしまったけど、僕はなんだか気分がすっきりした
花澤さんも本来はすごく優しいんだ
きっと、いつかはroseがひとつに慣れる日がくる
みんなで仲良く、頂点目指して頑張るんだ
そこにはいじめも、差別もない
僕はそれを目指して頑張らなきゃ
今日は雑誌の撮影
海人はたしか、ダンスレッスン
軽く振り付けだけ教えておこう
僕は僕にできることをしなきゃ
部屋に戻ると海人と踊った
すごく楽しかった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 15