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フレンドシップトリーティー 09にしおりをはさみました!
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フレンドシップトリーティー 09
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帰りの電車に揺れながら、聡は自分の心臓の上に片手を置く。
トクン、トクン、とまだ少し大きくリズムを刻んでいた。
久しぶりに感じた人肌に驚いたのだろうか。自分の感情が分からず、聡はゆっくりと息を吐き出した。
家に着き、晩御飯を片付け、シャワーを浴びた後、成美に学んだことを無駄にしないように復習に勤しんだ。
暫くすると、携帯のバイブが鳴った。
英単語をブツブツ唱えながら画面を確認すると、成美からショートメールが届いていた。
『メアド教えろ。』
「… あーメアドそういや教えてなかったか…」
自分のアドレスと『俺にも教えて』と一言を添えてメールを送る。
暫くすると成美からと思われるメールが届いた。
『俺だ』
随分一方的なメールだと思いながらも、聡も同じ内容を返すと、暫くしてメールが届く。
『飯食った?』
『食った。いま復習中ー』
『俺もちょっと勉強やる』
『なんの?』
『古典と歴史』
『古典は俺も苦手だわー』
『お前得意なのあんの?』
『強いていうなら生物!』
『へー 今度教えろ』
暫くやりとりをして、10分ほど時間が過ぎていたことに気付く。
『俺まだ英語やるわ。今日はありがと!』
送信ボタンを押して伸びをした後、「うっし!やるぞ!」と呟き、聡は机に向かった。しかし、今までにないくらいの集中力を使った為か、数十分すると睡魔が襲ってきた。
メール受信のバイブでハッと気を取り戻すと、成美から『無理すんなよ』とメールが届く。
『寝る。おやすみー』
早々にギブアップメールを返すと、聡はそのままベットへ移動し、夢の世界へと落ちていった。
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