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18歳以上ですか？
一にしおりをはさみました!
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一
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頬のガーゼに滲む、赤い血。
切られて、短くなった髪の毛。
手首には、リストカットの傷を隠すためのバンド。
制服に隠れるようにつけられた、痣。
裂かれたカッターシャツ。
ボロボロのスリッパには、罵倒の文字。
綺麗な夜空、微かに吹く風は、僕の身体を少しだけ揺らした。
ここは、僕が通っている学校の屋上。
お母さんには友達の家に泊まるって言って、夜、ここに忍び込んだ。
死ぬために。
「……こ、今度こそ……、ぼ、僕は…しぬんだ……。」
今までも、何回だってここに来た。
たぶん、今日で十回目を越える。
……けど、ここにきても、いつだって死ねなかった。
その勇気がなかった。
決心したつもりでも、
この世に未練がなくても、
飛び降りることが、出来ないでいた。
でも、今日こそ、
必ず……！
「………いくぞ…………！」
ゆっくり深呼吸をする。
そして、
一歩、前に出る。
日中は賑わっているグラウンドは、沈黙して、僕を待っているように口を開いている。
飛び降りるだけだ……
──────────っ
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