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97にしおりをはさみました!
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97
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「もしかして、御園の手紙に書いてあったのは……全然違う事だったんじゃ」
「それはどうだろう。でも、射矢には直接話を聞かないとならないな」
「ああ、そうだな。それにしても……須賀は何を考えているんだろう」
「それこそ全然分からないな。ただ、小泉君への執着は半端無い、もし逃すなら……こっちも覚悟を決めなきゃならないが……いいのか?」
返事は大体予測出来たが、それでも圭吾が言葉にすると、瞬は少し黙った後……その唇に微笑みを湛えて静かな声音で話しはじめた。
「圭吾に迷惑は掛けない。全部俺が考えて、圭吾は脅されたって事にすればいい。そうすれば、俺が退学になるだけで済む」
「そんな事、出来るかよ。それにそんな言い訳、通じる筈……」
「大丈夫、俺が何とかするから……今度はちゃんと……んっ」
『圭吾を守る』と声にする前に唇を口で塞がれて……瞬は驚きに目を見張るけれど、抵抗は一切せずに彼の行為を受け入れる。
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