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猫の、気持ち。【憂心目線】にしおりをはさみました!
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猫の、気持ち。【憂心目線】
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「おやすみなさい…」
とは言ったものの、この状況はいたたまれない。正直に言ってしまうと、冬人さんはかわいい。
そしてすごく良い人だ。
おれが今までに出会った人達の中で、一二を争うくらいの良い人だ。別にこの人に何かをしようとかは1ミリも思っていない。
思ってないけど、すごく緊張する。
冬人さんが気を使って一緒に寝てくれたのもなんとなくわかったし…おれは何をすることで彼に恩返しができるだろうか。
とりあえず、家事全般を全部やろう。それで他に出来ることがあれば手伝いたい、力になりたい。
お弁当を作ってくれって言われたときは本当に驚いた。見ず知らずのおれをそこまで信用してくれて、家に連れて来てから名前を聞いたり、変な人だ。
最近悪いことばかり起こっていたはずだったのに、それが全て冬人さんで塗り替えられていく…不思議と嫌な気はしない。
「んん…」
びっ、びっくりした…
寝返りうっただけか…
「すぅー……すぅー……すぅー」
寝息が聞こえる。
子供みたいに寝るんだな…
「ふふっ」
おっと危ない…
慌てて口を押さえた。
つい微笑ましくて笑ってしまった……どうか明日も、冬人さんが笑顔で居ますように。
ーーーーーーーーーー
おれは冬人さんより早く起きて、朝食とお弁当の準備をすることにした。只今朝の5時。
ウインナーと卵焼きは基本だと思う。あとは…適当に冷凍してあった肉で生姜焼きでも良いかな…
野菜ないかなあ、あ、レタスあった。肉の下に引いておこう。
これは別に食べなくても良いけど、彩り的に。
量は、少ないよりは多い方が良いだろう。
お弁当箱がなくて、綺麗めなタッパに詰めた。ふろしきみたいなのはあったから、とりあえず包んでみた。これで見た目はマシになったかな。
あ、全部は食べなくて良いですよってメモしてタッパと一緒に入れておこう。多めに入れてしまったし。まだ好き嫌いがわからないから、嫌いなものがあるかもしれない。
「うんっ、これでよし。」
冬人さんはいつ起きるんだろう…昨日のうちに聞いておけばよかったな…
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