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18歳以上ですか?
④にしおりをはさみました!
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④
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「ちょ、憂心っ…」
ここは紛れもなく憂心の腕の中。
同じ香りの服を着た胸板に、ぎゅっと抱きしめられていた。
「緊張…してないんですよね?」
「おまえぇ…」
わかってるくせに…!
こんなに近いんだからオレの心臓の音聞こえてるだろうが!
「ずっと、こうしたかったんです…」
「ずっと…?」
「はい、ずっと。」
「いっ、いつからだよ」
「いつからとか、ちゃんとした自覚は無かったですけど、徐々に…というか、笑ってたり、拗ねてたり、怒ったり…はっきりした表情を見るたびに、いつも思ってました。触れたいなあ…って。」
「っ!…お前…ほんとに恥ずかしい奴だな…」
よくもそんなことをスラスラ言えるもんだ…こっちが熱くなる。
憂心の薄いけどしっかりした胸板に頬をぎゅーっと押し付けて、背中に手を回した。
「冬人さん?」
「怖いから、こうしてるだけだからな…」
「…はいはい」
こいつ笑ってやがる…
「ばかにしてるだろ」
「してませんよ」
その割りにくすくすと笑い声か聞こえるんだけどな
「まあ…あったかいし良いや…」
「それは良かったです。」
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