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実家に行こう②◆猫山◆にしおりをはさみました!
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実家に行こう②◆猫山◆
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関屋家に一晩お世話になって、猫山家に向かう…。
正直行きたくない…朝則への仕打ちが酷いからだ、孫には優しいが見えない所でチクチクと攻撃をする自分の両親がすごくムカつくんだけど、朝則はそれを笑顔で返している。
「はぁー…」
「裕太?」
「おかんどないしたん?」
「行きたくねぇ…」
あの家に行けば朝則以外は歓迎される、俺的には全員歓迎して欲しい。
「裕太、僕は大丈夫だよ?」
「なんで俺の親は…偏見持ちすぎだろっ」
それでも足は猫山家に向かって歩いている、俺は家が近付くたびに足取りが重くなる。
朝則に対して喧嘩腰に話す父親、言葉に棘を隠すこともしない母親。
「裕太〜!!!」
「お義母さんお久しぶりです」
「あら、アンタも図々しく来たの?」
「ばーちゃんおとん虐めんといて!!!おとん虐めるばーちゃん嫌いやっ!」
「あら祈ちゃん大きくなって、おじいちゃんも待ってるわよ」
こんな親に育てられて、俺はよく朝則と出逢えたな…、まあ運命的な出会い?だったしな。
「おふくろ、赤ちゃんまだ首…」
「あらやだまだ据わってないの?」
「まだ据わり途中だよっ!」
「朝喜?大丈夫か?」
家の中に入ると、親父が渋い顔をして待っていた。
「じーちゃん!」
「おぉー祈来たか来たか!」
「お義父さんご無沙汰しています」
「貴様にお義父さんって呼ぶ事は許してはないっ!」
「じーちゃんまでおとん虐めるん?そんなじーちゃんばーちゃん嫌いやっ!」
んんー…祈の機嫌が悪い、朝則が親父達に虐められてるからか?
「じーちゃんもばーちゃんもおとん気に入ってるくせにっ!そんな意地悪したらアカン!」
「え、まさかの照れ隠し的なツンデレかっ!」
「だから気にして無かったのに…あははは」
なんだよ、朝則は分かってて相手してたのかよ。
祈も分かってたのかよ…分かんなかったの俺だけかよ!
どんだけ俺鈍いんだよ!!!
「貴様、新しい可愛い孫を抱っこさせろ!」
「俺は可愛くないん?」
「祈ちゃんは初孫だものー可愛さが違うわ!ばーちゃんは祈ちゃんが一番可愛いわよー」
「本当に可愛いのは裕太でしょ?」
「「裕太は貴様に持って行かれた」貴方が拐った!」
なんだよこの両親は…、でも今日帰るし、朝則が明日仕事だからな。
昼飯を食べて、夕方までのんびりとした、
「おかんの部屋綺麗に掃除してあった」
家を出てから祈が産まれるまで、近寄ろうともしなかった実家、実家に行っても行こうとしなかった自分の部屋。
「おかんの卒業アルバムとか小さい時の写真とか、ばーちゃん見せてくれた!」
「んなモンまだ…」
俺が祈の写真をアルバムに収めてるように、お袋も同じ事をしているって、たまに見返してるって…今更ながら気が付いた。
「僕も見てみたいな、僕の知らない裕太を」
「こっ恥ずかしいから見なくていいよ!」
「裕太は小さい頃から可愛かったのよ」
「それは見なきゃ損だな」
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