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ここから話を始めよう…◇関屋◇にしおりをはさみました!
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ここから話を始めよう…◇関屋◇
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裕太との出逢いは、裕太が行倒れていてその情けない顔が可愛くて惚れてしまった。
「君どうしたの?」
「腹減った…動けねー…」
当時の僕は来る者拒まず去る者追わずで、つまりヤリチン?
「君家は?」
「彼女に追い出された…」
「彼女?」
「五年付き合って、三年同棲した彼女に着の身着のまま捨てられた…」
「何かしたの?」
「可愛い男の子口説いてたら追い出された…俺はアイツと結婚したかったのに…くっそぉー!!!」
喚き泣く裕太の髪はサラサラで気持ちよかった。
「僕の部屋に来る?」
「はぁ?」
「部屋余ってるし、仕事は?」
「仕事は…コンビニでアルバイトしてた…昨日勤務態度がダメとかでクビになった…」
「じゃあさ僕が働いてるカフェでバイトしない?」
「え?マジで?」
フラフラの裕太を連れて部屋に持ち帰った。
ご飯を食べさせて、風呂入れて、ベッドに連れ込んだ。
あ、手は出してないからね?
「ね、名前教えて?」
「猫山裕太、猫の山と書いてねやまだよ」
「僕は関屋朝則よろしくね?」
「しばらくお世話になります…」
裕太に触れた時、いつもは感じないモノを感じた。
運命とかそーゆーの?
触れた指先がピリピリして、電気でも通ってるのかと思った。
そして裕太が手に入れられるなら、セフレと全員別れようと思った。
翌朝、裕太に僕の服を貸して下着と靴下だけでも買わなくちゃと、一緒に出掛けた。
「働いて返してくれたらいいよ?」
「はい…」
「僕のバイト先行ってみる?」
「はい!」
バイト先である【月のうさぎ】は静かな時間を過ごすには最適な店で、読書をする人、パソコンで仕事をしている人と様々だけど、お客様はまったりと過ごしている。
「おや?関屋くん今日はお休み…誰かな?」
「オーナー、彼は猫山裕太くんバイト希望者です」
「ほー…君が誰かを連れて来るとは初めてじゃの…履歴書は書いて関屋くんに渡してくれ、バイト主任だからの!フォッフォッフォ…」
「へ?バイト主任?」
「そうだよ?明日からね?ほら、帰って履歴書は僕の部屋にあるから書いて!」
「あ、はい…」
裕太は可愛い、本人はイケメンとか言ってるけれどね。
「意外と重労働なんすね…」
「だんだん様になってきたね」
「最近身体が慣れてきました」
「そう?それは良かった」
慣れてきたなら好都合、明日は定休日でお休みだし…今夜君を口説いて食べちゃうからね?
ウキウキしながら仕事を終わらせ、一緒に帰宅して、ご飯を食べて風呂を済ませる。
「裕太?そろそろ寝ようか?」
「もう寝るの?俺、サスペンス見たい」
「録画して明日ゆっくり見たら?午後から服とか買いに行くんだろ?」
「そうだった!寝る!」
録画セットして、なんの疑いもなくベッドに滑り込んできた裕太を組み敷くと、驚いてた。
「裕太…僕ねバイなんだ…」
「俺、偏見とかねーよ?」
「僕ね、この部屋に親でさえ入れて無いんだよ」
「俺…入ってんじゃん?例外?」
「本気だからね…捕まえたいから…」
「………へ?お、れ?」
状況をゆっくりと把握し始めた裕太に唇を重ね、舌で唇を舐めてみた。
「関屋さん本気?」
「本気だよ」
「俺、女遊びや男遊びとかするよ?」
「出来ないくらい僕に夢中にさせてあげる」
そして裕太を口説いて落とした後に別れた。
「朝則も遊び人じゃん!」
「ちゃんと別れたよ?」
「しつこい人も居たし…」
「まあね…」
「朝則びしょ濡れだし…」
女の子の何人かにお冷を浴びせられた。
泣き付かれたりもした。
休みを利用して裕太を連れて全員と別れた。
「本命が出来たから別れよーね?」
我ながら酷いセリフだよね。
でも、付き合うときに『本命が出来たら別れるから』と言って『セフレな関係でもいいなら』と、ホント僕って酷いよね。
「裕太」
「んー?」
「僕とさ結婚しない?」
「既成事実が出来たらな」
「ホント?信じるし、頑張るから!!!」
そして裕太の腹に新しい命が宿り、祈が産まれた。
祈が産まれた日に籍を入れて、僕と裕太は夫婦になった。
裕太はそのまま【月のうさぎ】のバイトを続けて、お客様をナンパしては僕にお仕置きされている。
「本気じゃねーもん!」
「へぇー」
「ナンパみたいな事したら朝則が構ってくれるし?」
「裕太は馬鹿だね、寂しいなら言えばいいんだよ?僕らは夫婦の前に恋人同士なんだから」
ホント裕太は可愛いし、祈も可愛い…なぜ裕太に似なかったんだろう?
「おとーん?おかんは?」
「お風呂だよ」
「祈?オトンとねんねするか?」
「いややーおかんと寝る」
数年後律くんの子供に執着するなんて思いもしなかったけどね。
今は温泉旅館の野天風呂で二人目を仕込中なんで失礼するね?
「もーやだー」
「ほら、お布団行くよ」
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