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18歳以上ですか?
24にしおりをはさみました!
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24
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次の日は担任に会うために早めに部屋を出た。
嶋津はまだ寝ていたようだが、どうせ授業には出ないのだろうし、遅刻する気満々だろうからあえて声をかけなかった。
寮の廊下を歩きながらふと思う。
……やけに静かだ。
元の寮だったらこれで当たり前だが、ここはFクラス専用の寮だ。
血の気の多い連中だから、朝から晩まで殴り合いの一つや二つ当たり前だろうと覚悟していた。
しかし、昨晩もそうだったが、いたって普通。
まぁ、そんな面倒ごとないに越したことはないが。
「お。片桐じゃん、早いな」
「………お前朝はいるのかよ。」
カウンターにだらしなく立つ寮監に呆れた視線を送る。
「……まさか教室行くのか?」
「当たり前だ。」
即答した俺に寮監はグッと顔をしかめた。
「……リコールされた生徒会長なんて、ガキ共にとったら絶好な獲物だろうな。喰われんなよ。」
「バカか。俺が喰われるわけがねぇ。」
「その性格だと絶対目ぇつけられるな。いろんな意味で。」
意味深な言い方に思わず眉間にシワが寄る。
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