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18歳以上ですか?
50にしおりをはさみました!
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50
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「知らねぇから聞いてんだろうが」
「………おもしれぇ」
「……っ!おい…!」
小さく呟いたかと思うと突然顎を掴まれた。
強制的に上を向かせられ、男の視線とぶつかる。
……くそ、馬鹿力かよ。
急いで逃れようとするがビクともしない。
それどころか必死に抵抗しているのにも関わらず男は表情の一つもかえないのだ。
「……見たことあると思ったら、お前会長か?」
「元だけどな。」
「知ってる。俺も見てたからな、体育館でのこと。」
そう言った男は相変わらず表情は変わらないが目の奥が笑っているように見えた。
「……そうかよ。つか、いい加減に離せ。」
「部下に見捨てられて、王の座を奪われて…お前は悔しくないのか?」
「っ……黙れよ。」
つい抵抗をやめて固まった俺に鼻で
笑う。
見捨てられた…?
俺が…?
そんなんじゃねぇ……
俺はとっくにあいつらを見限っていた。
あいつらが見捨てたのは俺じゃねぇ。
この学園そのものだ。
ひたすら睨みつける俺を見据える男。
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