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95.✩絶対、嫌にしおりをはさみました!
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95.✩絶対、嫌
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✩✩✩✩
朝起きてみると楓さんが後処理をしてくれたらしく体は綺麗になってた。
だけどもちろん腰の重さと痛みは消えてなくて、ついに楓さんとシたんだ、なんて嬉しさと充足感で満たされた。
ソファーに座っている楓さんの首筋にキスマークを発見したとき、正直呆れた。呆れて、そしてイラッときた俺がその場所を撫でて教えると、楓さんはすごく慌てて洗面所に走って行った。
俺が付けた覚えはない。楓さんの首筋に付いているのは明らかにキスマークだ。俺の勘がそう言ってる。
そんなもの付けて昨日の夜、俺とセックスしてたの?って不貞腐れて楓さんの後をついて行くと、楓さんは辛そうな体勢で鏡を覗き込んで驚いていた。
あの様子じゃ、キスマークに気付いてなかったんだろうな。
なんだか俺の知らない人が楓さんにキスマークを付けたのが気に入らなくって、俺も付けたいって言えば楓さんは嬉しそうに『いいよ』って言ってくれた。
結局、上手く付けられなかった。でも楓さんは喜んでくれたみたいで『お礼』と称して、俺を押さえ込んで痛む腰に追い討ちを掛けるようにキスマークを付けてきた。挙げ句、それだけじゃ終わらず体中をまさぐられた。
昨日の余韻とキスマークを付けられたことが相まってそういう気分になっちゃったのに、楓さんが『洗濯しないとね』とか言ってそれから先は何もされてない。
昨日今日の行為を思い出してしまって反応しかけてしまった自身に半ば呆れつつ、楓さんに頼まれた洗濯物を手際良く洗濯機に入れていく。
ちらりと鏡を見ると楓さんに付けられたそれが目に入った。くっきりと肌に浮かび上がった赤い跡に触れる。
どうすればこんなにはっきり付くわけ………。
俺もチャレンジしたけど楓さんみたいに上手く付けられなくてちょっと悔しかった。
それに、楓さんにキスマークを付けた人が誰なのかも分からずじまいで、心にモヤモヤが広がった。
前の俺が彼氏?だったから彼女説は消えたけど、そうなると今度は写真に写ってた男説が出てくる。
楓さんの体にたくさんのキスマークをつけてた男。
今回のキスマークを付けたのもその男で、楓さんはその男とまだ"そういう関係" を続けているのかも………。
なんて、そんなの絶対、嫌だなぁ………。
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