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電話にしおりをはさみました!
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電話
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ピリリリリッ
暗いところで何かが鳴っている。
なんだ?
聞き覚えがある……起きなきゃいけない、気がする…。
そもそも自分は何をしてる?
「……は……んだ………」
?
誰かの声だ。
何か話してる。
聞き取りたい。
ーだんだんと意識がハッキリしてきて、暗闇から光が見える。
「ん、ぅ………」
「え?」
人の声、ハッキリ聞こえる。
「……ここ、どこ…」
どうやらベッドに寝ているようだった。
「は、遙起きたの!?…!よかったぁー!」
あ、逸人かな…?
バーンと俺の上に倒れ込んでくる。
周りを確認して、保健室にいるってことに気付いた。
「……、そだ…携帯が…」
咄嗟に思い出した。
携帯。
鳴っていたのは携帯か。
「携帯、どこにあるの……逸人…」
倒れ込んできた逸人の肩を押す。
「えっとー、先生が今ね」
そう言って指さす。
白衣を着た人が………、
「あっ…」
一気に体から血の気が引く。
ロックを解除しようとしてる?
無理だ、この前変えたし……
「もう3時間くらいやってるよー」
「え、……ちょっと、先生…呼んで…」
どうにかしてやめさせたい。
状況を把握していない逸人の反応は鈍い。
どうにかして、やめさせたい。
俺はベッドから起き上がって、ふらつきながらも先生の白衣を思い切り掴んだ。
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